岩手県の特色
岩手県での転職やUターン・Iターンを検討する方に向けて、岩手県の基本情報、産業・仕事、暮らし、子育て・教育環境などを紹介しています。
人口、求人倍率、平均年収、家賃相場などのデータも参考にしながら、仕事と生活の両面から岩手県で働く・暮らすイメージを深められる地域情報です。
転職先だけでなく、移住後の暮らしや中長期的なキャリア形成を考える際の参考情報としてご活用ください。
岩手県の基本情報
出典:面積:国土地理院「令和8年 全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点)」の公表値より小数点第一位を四捨五入/人口:総務省「人口推計(2024年10月1日現在)」の公表値を万人単位に換算し小数点第一位を四捨五入/人口密度:面積・人口の公表値より算出し小数点第一位を四捨五入/有効求人倍率:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」/平均年収:厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」(男女計・37歳・諸手当を含む総支給額)/家賃相場:総務省「令和5年 住宅・土地統計調査」より60~79㎡の月平均値を算出(小数点第二位を四捨五入)
岩手県の紹介・特徴
岩手県は人口約112万人、本州の都道府県で最大の面積を有する県です。奥羽山脈や北上山地、北上川流域の平野、三陸沿岸など、変化に富んだ地形が広がっています。県内は県央、県南、沿岸、県北の4エリアに大きく分かれています。
盛岡城跡公園を中心とした歴史的景観を有する県庁所在地・盛岡市は、公共施設や商業機能が集約されたコンパクトな都市づくりを進めています。現在は、都心部の回遊性向上を目指す「盛岡市中心市街地デザイン戦略」に基づき、歴史的建造物の利活用や歩行者空間の再整備が進んでいます。
物流・産業面では、北上川流域に自動車関連や半導体関連の製造拠点が集積しています。一方、沿岸部では復興道路である三陸沿岸道路の全線開通により、内陸部や隣県との移動時間が短縮され、水産物の流通や観光の利便性も高まりました。
文化面では、世界遺産である平泉や橋野鉄鉱山といった歴史的資源があります。県土の77%を占める森林資源や三陸沖の豊かな漁場など、自然環境に支えられた第一次産業と製造業が共存している点は、岩手県の大きな特色です。
※参照:岩手県「いわての統計情報」、盛岡市「盛岡市都心部将来ビジョン/中心市街地デザイン戦略」、国土交通省 東北地方整備局「復興道路・復興支援道路の開通効果」、岩手県公式観光サイト『いわての旅』
岩手県の
産業・仕事について
産業構造
| 産業大分類 | 企業数(社) | 割合 |
|---|---|---|
| 卸売業、小売業 | 7,930 | 21.3% |
| 宿泊業、飲食サービス業 | 4,542 | 12.2% |
| 建設業 | 4,497 | 12.1% |
| 生活関連サービス業、娯楽業 | 4,336 | 11.7% |
| 不動産業、物品賃貸業 | 3,248 | 8.7% |
| サービス業(他に分類されないもの) | 2,706 | 7.3% |
| 医療、福祉 | 2,679 | 7.2% |
| 製造業 | 2,499 | 6.7% |
| 学術研究、専門・技術サービス業 | 1,435 | 3.9% |
| 教育、学習支援業 | 904 | 2.4% |
| 農林漁業 | 873 | 2.3% |
| 運輸業、郵便業 | 729 | 2.0% |
| 金融業、保険業 | 334 | 0.9% |
| 情報通信業 | 244 | 0.7% |
| 複合サービス事業 | 145 | 0.4% |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 53 | 0.1% |
| 鉱業、採石業、砂利採取業 | 40 | 0.1% |
| 合計 | 37,194 | 100.0% |
出典:総務省・経済産業省「令和3年 経済センサス」
産業の特徴
岩手県の産業は、広大な県土に支えられた農林水産業を基盤としながら、北上川流域における自動車・半導体関連産業の集積が大きな柱となっています。
自動車分野では、金ケ崎町のトヨタ自動車東日本・岩手工場が小型車ヤリスシリーズの生産拠点となっており、地元でのサプライヤー育成も進められています。半導体分野では、北上市のキオクシア北上工場で先端NAND型フラッシュメモリーを生産する第2製造棟(K2棟)が2025年に稼働を開始しました。
一次産業においても技術導入が進んでいます。県土の77%を占める豊富な森林資源を活かした林業や三陸沖の漁業に加え、ICTを活用したスマート農業の普及も進んでいます。自動操舵農機やセンシング技術の導入により、省力化や収量向上が図られているほか、農産物のブランド化にも力が入れられています。伝統的な資源活用と先端的な製造技術の双方が根づいている点は、岩手県の産業の特徴といえます。
また盛岡市では、IT企業とヘルステック企業を成長分野として位置づけています。近年は特にIT × 医療・ヘルスケアを軸とし、関連企業の立地や集積を後押ししています。
※参照:トヨタ自動車東日本「岩手工場・ヤリス生産体制」、キオクシア株式会社「北上工場 第2製造棟(K2)稼働に関するプレス発表」、岩手県「いわて農業生産強化ビジョン(2025年度版)」、岩手県「令和8年2月県議会定例会 知事施政方針演述」
有効求人倍率・平均年収
| 有効求人倍率 (厚生労働省 「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」より) |
1.12倍 |
|---|---|
| 平均年収(男女計) (厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額) |
32歳/393.0万円 |
| 37歳/415.7万円 | |
| 42歳/462.2万円 | |
| 47歳/467.6万円 |
岩手県のライフスタイル
地価ランキングと家賃相場
| 順位 | 地区名 | 地価 (坪単価平均/円) |
家賃相場 (60~79㎡/円) |
|---|---|---|---|
| 1 | 盛岡市 | 259,695 | 58,115 |
| 2 | 矢巾町 | 159,474 | 54,538※ |
| 3 | 宮古市 | 151,239 | 36,566 |
| 4 | 釜石市 | 149,190 | 32,729 |
| 5 | 北上市 | 120,330 | 65,276 |
出典:地価:国土交通省「令和8年 地価公示」より各地区全地点の平均値を算出/家賃相場:総務省「令和5年 住宅・土地統計調査」より算出
※注:面積区分別データのない町のため、借家全体の平均家賃を表示
岩手県での暮らし
岩手県での暮らしは、盛岡市の生活利便性と、広い県土に支えられたゆとりある住環境をあわせ持つ点に特徴があります。
住宅は1住宅当たりの延べ面積が117.44平方メートルと全国平均を上回り、一戸建て住宅の比率も全国を大きく上回る傾向です。県は、寒冷な気候に対応した高断熱・高気密の「岩手型住宅」の普及を進めています。盛岡市中心部では、歩行空間の整備やモビリティの導入が進み、盛岡城跡公園や歴史的建造物、北上川沿いの遊歩道などを徒歩で巡りやすい環境づくりが行われています。
盛岡市内の通勤では、盛岡駅などを中心に広がる路線バスのほか、徒歩や自転車も利用できます。歩行空間の拡充や自転車利用の促進など、公共交通と組み合わせた通勤環境の整備も進められています。市町村をまたぐ通勤には鉄道も選択肢となり、東北新幹線では盛岡駅から一ノ関駅まで約40分です。
移住者向けには、要件を満たす東京23区内への通勤者または在住者を対象とした「岩手県移住支援金」があり、世帯100万円、単身60万円に加え、18歳未満の子ども1人につき100万円が加算されます。県内の指定分野で一定期間働く人への奨学金返還支援や、県産木材を使った住宅の新築・リフォームへの補助も実施されています。制度の条件や内容は年度などにより異なるため、移住定住ポータルサイト『イーハトー部に入ろう!』や各自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※参照:岩手県「令和5年 住宅・土地統計調査 結果の概要」、岩手県「岩手県住宅マスタープラン(岩手県住生活基本計画)」、盛岡市「盛岡市中心市街地の将来ビジョン」、盛岡市「地域公共交通網形成計画」、JR東日本「東北新幹線 運行概要・所要時間(盛岡-一ノ関間)」、岩手県「岩手県移住支援金の支給(子育て世帯加算)」、岩手県「いわて産業人材奨学金返還支援制度」実施要領、岩手県「いわて木づかい住宅普及促進事業」、岩手県移住定住ポータル『イーハトー部に入ろう!』
岩手県の子育て・教育について
幼稚園・保育所数
| 国公立 | 私立 | |
|---|---|---|
| 幼稚園 | 17 | 36 |
| 幼保連携型認定こども園 | 16 | 136 |
出典:文部科学省「令和7年度 学校基本調査」
| 国公立 | 私立 | |
|---|---|---|
| 保育所 | 75 | 159 |
| 保育所型認定こども園 | 8 | 4 |
出典:厚生労働省「令和6年 社会福祉施設等調査」
学校数
| 国公立 | 私立 | |
|---|---|---|
| 小学校 | 259 | 0 |
| 中学校 | 144 | 3 |
| 高校(通信教育を含む) | 63 | 13 |
| 大学 | 2 | 4 |
出典:文部科学省「令和7年度 学校基本調査」
岩手県の子育て環境
岩手県では、自然を生かした遊び場と、保育・医療・教育の各分野にわたる子育て支援が整えられています。一戸町の県立児童館・いわて子どもの森には、キャンプ場や水辺の広場などの屋外施設と屋内施設があり、天候や季節に左右されず利用できます。
保育面では、「いわてこどもプラン」などに基づき、施設整備や定員弾力化を進め、県内の待機児童数は令和6年4月時点で22人となっています。第2子以降の3歳未満児の保育料を、所得制限なしで無償化する市町村への補助も実施。子どもの医療費助成は高校生世代まで拡大され、通院・入院時の自己負担軽減が図られています。「いわて子育て応援の店」の協賛店舗では、割引などの優待も受けられます。
教育面では、県立高校への医系コース設置や進学型単位制の導入により、医療系をはじめとする専門分野を目指す生徒を支えています。私学教育の充実に加え、I-SPARK(アイスパーク)を活用した半導体関連人材の育成や、県立農業大学校の施設建て替えに向けた検討も進められています。高校生等への授業料支援、公立小学校等の学校給食費への支援、不登校児童・生徒の学びを支える取り組み、中学校部活動の地域展開なども行われています。
※参照:岩手県立児童館「いわて子どもの森」施設案内、岩手県「いわてこどもプラン(2025~2029)」、岩手県「岩手県子ども・子育て支援事業支援計画」、こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和6年4月1日)」、岩手県「令和5年度当初予算案」、岩手県「岩手県教育振興計画(2024–2028)」
岩手県への転職について「もっと詳しく知りたい」という方は、各種支援サービスにエントリーのうえ、コンサルタントにご相談ください。