転職成功者インタビュー

九電みらいエナジー株式会社
久本瞬さん(仮名・経営企画) 30歳

葛藤からの脱却を目指し福岡へ。Uターン転職で手にしたキャリアと家族の未来。

総務・経理など幅広いバックオフィス業務を経験しながらキャリアを重ねてきた久本さん。異動による業務縮小への不安、そして長年暮らした福岡への想いが重なり、Uターンを決意する。

転職活動では思うような出会いに恵まれず、迷いの時期もあったが、リージョナルキャリア福岡との出会いをきっかけに、キャリアの棚卸しと向き合い方に変化が生まれていった。

現在は、再生可能エネルギーを軸に成長を続ける九電みらいエナジーで、経営企画部の一員として責任ある業務に日々取り組んでいる。

福岡に暮らしの拠点を移し、家族とともに新たな人生を歩み始めた久本さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2025年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで81日間

転職前

業種
建設
職種
事務系総合職
業務内容
総務、人事(採用)、経理など

転職後

業種
電力
職種
経営企画
業務内容
中期経営計画の策定に伴う各種数値の集計および分析、目標設定後の進捗確認・報告など

愛着のある福岡で主体的にキャリアを築きたい。葛藤を経て決断したUターン。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

経営企画部に所属し、中期経営計画に関するさまざまな業務に携わっています。計画策定に向けた各種数値の集計や分析、目標設定、その後の進捗確認や報告まで、多岐にわたる業務を担当しています。

ひとまず今回の中期経営計画の策定に関しては一段落したところで、現在は次回以降に向けた課題の整理・改善に取り組んでいます。

2014年の創業以来、会社は急成長を遂げていますが、現場業務はまだまだ属人的な部分も少なくありません。ナレッジ集約やマニュアル整備を通じて業務の平準化を進めていきたいと考えています。

経営企画は「決めたビジョンに向けて、何を、どう実行していくか」を自ら考え、形にしていくスタンスが求められる仕事です。これまでの経験とは異なる全体を俯瞰する視点が必要とされるため、大きな刺激とやりがいを感じています。

また、親会社である九州電力からの出向者が半数以上を占める中、プロパー社員(中途入社を含む自社社員)の比率を高めていこうという流れもあり、そのようなタイミングで入社した自分が、「何をつくり、何を残せるか」という意味でも責任感を持って業務に取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

山口県出身で、地元の大学を卒業後に建設業の企業に入社しました。初任配属は福岡で、支社内の事務系業務を幅広く経験しました。まず約2年間は総務や新卒採用を担当し、その後は支社内の経理部門に異動となりました。

そこでは約5年間、月次経理や決算業務に加え、商業施設の収支管理や工事原価管理などを担当。チームリーダーとして部下の指導・マネジメントにも携わりました。その後は岩手支店に異動し、引き続き経理業務を担当しました。

転職のきっかけは?

大きく二つあります。一つ目は、今後のキャリアに不安を感じるようになったことです。

これまでの経験を通して習得してきたスキルをさらに磨いていきたいと考えていた中で異動となり、当時の支店では組織規模が小さく、 担当業務が減少してしまいました。

もちろん、支店での業務を全うし、今後別の拠点へ異動となる可能性もありましたが、主体的にキャリアを築きたいという想いが強くなっていきました。

もう一つは、長年暮らしてきた福岡に対して愛着があり、また福岡在住のパートナーとの結婚も見据えていたことから、生活の基盤を福岡に置きたいと考えるようになったことです。

Uターンというかたちで環境を整え、あらためてキャリアを構築していきたいという想いに至りました。

転職活動はどのように進めましたか?

経理領域での経験をさらに深めるとともに、将来的には経営管理など中枢的な役割にも携わっていきたいという想いを抱いて転職活動をスタートしました。

いくつかの転職エージェントに相談したところ、「福岡ではそういった(自分の希望に合うような)環境はあまり多くない」という反応が多く、実際にいくつか応募を進めたものの、残念ながら良いご縁にはつながりませんでした。

やや行き詰まりを感じていたところ、リージョナルキャリア福岡のコンサルタント、原田さんからスカウトサービスを通じてメッセージが届き、キャリア面談の機会を得ました。

面談であらためて自分のキャリアイメージを伝えたところ、やはり「数は多くないでしょう」とのご意見でしたが、「可能性のありそうな企業に対して、こちらから働きかけてポジションをつくっていきましょう」と提案をくださり、「ぜひ」とお願いしました。

その後、いくつかの企業のポジションをご提案いただきました。中には一般には出ていない非公開の案件もあり、いずれも自分の希望に合致していたので複数の選考を並行して進めました。

今の会社に決めたポイントは?

九電みらいエナジーは選考を受けた企業の中でも特に大きく成長を続けている企業であり、その成長の過程に自分も関わり、ともに成長できる環境だと感じたことが大きな決め手でした。

また、既存の枠にとらわれず発展を目指し、そのために新たな挑戦を続けている姿勢や、業務改善を含めた変化への柔軟な対応といった企業風土にも強く惹かれ、「まさに自分が働きたい環境だ」と感じました。

さらに、再生可能エネルギーの開発という未来につながる意義のある事業に携われることは、家族に誇りを持って語れる仕事だと思えたことも入社の後押しとなりました。

自分のキャリアと家族の未来を、しっかり描ける一歩になった。

転職していかがですか?

入社してすぐに中期経営計画の策定が始まり、業界も業務もこれまでとはまったく異なる環境下での仕事だったため、正直かなり大変でした(笑)。

ただ、「会社の中枢に携わりたい」という想いが早速形になり、自分の携わった業務が九州電力の経営陣にまで届く責任ある仕事という点に、大きなやりがいを感じています。ステップアップという意味では、またとない好機に恵まれていると実感しています。

目の前の仕事を一つひとつ着実に遂行し、成果を積み重ねていくとともに、将来的には発電事業そのものにも関わっていけたらと考えています。

まだまだ理解が及んでいない部分もありますが、電源ごとに戦略や置かれている状況が異なり、それぞれに異なる難しさがあることを仕事で知りました。しかし困難な分、社会に対する貢献も大きいため、再エネ事業はとても夢のある仕事だと感じています。

その中心で活躍できたとき、本当の意味で「会社の中枢」と言える存在になれるのではないかと考えています。

困っていることや課題はありますか?

一つの仕事をやろうとするだけでも、全体像を理解していないと進められない場面が少なくありません。そのため、業界の知識や制度面などを早く吸収し、視野を広げていく必要があると感じています。

また、先ほども触れたように、組織の中には「出向者とプロパー」という構造があり、出向者の業界知識を活かして対応する場面もあります。だからこそ、出向・プロパーといった立場にとらわれず、それぞれの強みを活かしながら業務に取り組みたいと考えています。

会社としても、出向者・プロパー間で役割や裁量に偏りが生まれないような仕組みづくりを進めていますが、私自身も個人として、立場に関係なく多くの人と積極的に関わり、関係性を築きながら全体としてより良い仕事ができるよう貢献していきたいです。

生活面の変化はありましたか?

Uターンして数カ月後に無事に入籍し、現在は夫婦で一緒に暮らしています。仕事・プライベートともに大きな環境の変化がありましたが、今は落ち着いており、妻と歩調をあわせながら穏やかに過ごせています。

一緒に過ごせる時間が増えたことで、先日は仕事終わりに音楽ライブに出かけるなど、日々の暮らしもより充実してきました。

これからは住まいや子どものことなど、新たな家族計画を考えていくフェーズに入っていくと思いますが、生活拠点やキャリアの基盤が定まったことで、しっかりと将来を見据えられるようになったのは大きな前進だったと感じています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動の一番の目的は自分が望むような転職を実現することですが、その過程で「自分は今どれくらいの位置にいるのか」を客観的に知れたのは、大きな転機だったと感じています。

自分のキャリアを振り返ったとき、どちらかというと広く浅くで、正直ぱっとしない印象を持っていました。ただ、それを第三者の視点で整理しながら、「こういう強みがあるんだ」「ここを伸ばしていけばいいんだ」といった発見ができたのは、原田さんとの対話があったからこそだと思います。

会社の人や自分のことをよく知る人に相談しても、どうしても視点が偏ってしまいがちです。その点、自分自身を適切に理解してくれて、かつ企業や市場、キャリア観にも精通しているコンサルタントは非常に「ちょうどいい相談相手」だと感じました。

転職するかどうかは別としても、転職やキャリアのプロであるコンサルタントに相談してみることで、新たな気づきが得られるのではないかと思います。

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