転職成功者インタビュー

株式会社キューデン・インターナショナル
前田純平さん(仮名・総務) 36歳

3年越しのUターン転職を実現。あのときの情報収集があったから、自分自身の今後を具体的に検討できた。

前職では公務員として諸外国との交渉・課題解決などに取り組んでいた前田さん。仕事にやりがいを感じていたものの、30代となって「このまま地元から離れ、定年まで公務員としてやっていくのか?」と生活スタイルについて真剣に考えるようになったという。

しかし、転職の情報収集を始めたタイミングで、海外赴任と奥様の妊娠が判明し、転職活動は一旦保留に。それから、3年間の任期満了での帰国を控えたタイミングで転職活動を再開。晴れて、地元福岡へのUターンを実現した。

「3年前の転職相談で得られた情報があったからこそ、自分自身の今後を具体的に検討できた」と話す前田さんのUターン転職体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2022年6月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで928日間

転職前

業種
公務員
職種
専門職
業務内容
主に対中関係に係わる業務

転職後

業種
エネルギー事業
職種
総務
業務内容
取締役会の運営や各種調整業務、総務業務全般

このまま地元から離れ、定年まで公務員としてやっていくのか?

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私が勤務している株式会社キューデン・インターナショナルは九州電力の100%子会社で、九電グループがこれまでに国内電気事業で蓄積した技術・ノウハウを活かし、市場の成長性が高いアジアを中心に、IPP(独立系発電事業者)事業を軸とした海外エネルギー事業を展開している会社です。

私は前職で対中関係に係わる業務や台湾への赴任経験があり、将来的にはアジア関係のアセットマネジメントや案件開発等を期待され現職へ入社しました。

今はそこへ向けた準備期間という位置づけで業務部総務室に席を置き、取締役会の運営や各種調整業務をメインでやりつつ、幅広く総務全般の業務を担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学院を卒業後、公務員として主に対中関係に係わる業務に携わっていました。具体的には、中国での総務、政務、経済、広報文化等のバックオフィス業務、東京では担当案件での中国側との交渉、台湾では所内の調整や日台間の諸問題の解決に向けた台湾側との調整などを経験してきました。

転職のきっかけは?

前々から「いつかは地元である福岡に帰りたい」という気持ちがありました。ただ、仕事にやりがいも感じていましたので、Uターン転職に向けて具体的に活動をするようなことはありませんでした。

しかし、35歳が目前に迫り、「このまま地元から離れ、定年まで公務員としてやっていくのか?」ということを真剣に考えるようになったんです。

それが無理ということはないですが、公務員一筋で例えば40歳まで働いた場合、おそらくそこから民間企業へのUターン転職はとても難易度が高いのではないかと感じていました。また、地元にUターンをするのであれば「そろそろタイミングだろう」と考え、転職活動を開始しました。

とは言っても、最初から一気に踏み出すというよりは、転職活動を行う上でどんな準備が必要なのか、どんな企業が採用活動を行っているのか、自分には市場価値があるのか、興味を持ってくれる会社はあるのか、など、検討するための情報収集から開始しました。

転職活動はどのように進めましたか?

ネットで情報収集していると、リージョナルキャリア福岡を発見。福岡に特化しているということに興味を持ち、ちょうど東京で転職相談会を実施していたので、そちらにエントリーしてコンサルタントの瀬川さんとお会いしました。現職に入社する3年以上も前のことです。

相談会では、自分が知りたかったことについて包み隠さず正直に答えていただき、やはり想像していた通りUターン転職は簡単ではないと感じたものの、可能性も示していただけたことで本格的に転職活動をしてみようという気持ちになりました。

ところが、面談から1ヶ月後ぐらいのタイミングで台湾赴任の内示を受け、さらにその数日後に妻が第一子を妊娠していることがわかりました。現実的に「転職」という大きな変化は難しい状況になったことと、台湾での職務にも挑戦してみたいという気持ちもあり、転職活動は行わず現職にとどまり台湾へ行くことを決めました。

瀬川さんに再度ご相談をしたのは台湾に赴任して丸2年が経った頃です。台湾での職務に責任とやりがいを感じていましたが、任期は3年です。任期が終われば再び東京で働くことになる可能性が高い状況でした。

また、妻が第二子を妊娠し、より地元に戻りたいという気持ちが強くなり、本格的に転職活動を行うつもりで再度瀬川さんにご相談しました。

今の会社に決めたポイントは?

まず、地元福岡でこれまでの経験を活かせそうだという点にとても魅力を感じました。また、それまでは直接仕事で関係することはありませんでしたが、気候変動や再生可能エネルギーの議論には関心をもっており、エネルギー問題に何らかのカタチで貢献できないものかという意識がありました。

それから、キューデン・インターナショナルや九州電力はもちろん民間企業ではありますが、利益を求めつつも社会インフラとして、まず何よりも電力を安定的に供給するという使命があり、面接でお会いした方々からもそのメンタルセットが浸透している印象を強く感じました。

社風や一緒に働く方々と自分の価値観が合うと感じ、キューデン・インターナショナルへの転職を決めました。

福岡はやはり生活しやすくて良いところ。妻も気に入ってくれたようで安心。

転職していかがですか?

働きやすそうな職場だなと思って入社しましたが、実際に働いてみて思っていた通りの職場でした。穏やかな方が多く、業務についても非常に丁寧に教えてもらえるので本当にありがたいです。

民間企業での勤務経験がなかったので、その点では少し不安もありましたが、周囲のサポートのおかげで、私としては何の違和感もなく業務にあたれています。

また、キューデン・インターナショナルは九電グループの中でも注目されている企業で、志願して九州電力から出向で来る若手プロパー社員が多くいます。そういった若手の方々も含め皆モチベーションが高いのでとても刺激になりますし、学ばなければいけないこともたくさんありますが、成長できる環境であることを実感しています。

困っていることや課題はありますか?

総務の仕事で言えば、任されている業務はしっかりと対応しつつ、どういった業務がまわっているのか把握しきれていないところもあるので、いろんな方の動きを見ながら自分が引き取れそうなところをサポートしていきたいです。

アセットマネジメントや案件開発については、例えば書類を見ても前提知識が無いためついていけないこともあるので、ここは腰を据えて相当勉強しないといけないなと感じています。

生活面の変化はありましたか?

やっぱり福岡は生活しやすくて良いところだと実感しています。私自身は福岡が地元ですので何の心配もしていませんでしたが、妻は福岡と地縁がないので馴染めるか少し心配でした。ただ、すぐに慣れたようで「いいところだね。暮らしやすいね」と言ってくれているので安心しました。

母も近くにいますので、子どもたちを見てもらうこともできますし、少し前には妹家族たちと実家の庭でバーベキューをしました。妹たちにも子どもがおり、子ども同士で楽しそうに遊んでいる姿を見て、福岡に帰ってきて良かったなと思いましたね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私自身は、最初は「情報収集」という位置づけで転職活動を開始し、結果的には最初に瀬川さんにお会いしてから実際に転職をするまで3年以上が経ちました。

振り返ると、瀬川さんとの初回面談で得た情報があったからこそ、それを踏まえて自分自身の今後について具体的に検討することができました。その意味では、あまり構えずに、「転職前提ではなく、キャリア相談を」ぐらいの軽い気持ちで話をしてみるだけでも得られるものが必ずあると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

初めて前田さんと東京でお会いしたのは2月中旬の寒い週末で、相談会の予約が埋まっていたこともあり相談会終了後の20時にオフィスにお越しいただきました。

その時にはまだ職務経歴書は作成されていませんでしたので、ご経験についてこと細かく把握することはできませんでしたが、もしかしたら前田さんに興味を示されるかもしれない企業の情報などをお伝えしました。

「可能性も示していただけた」と仰っていただきましたが、私自身は前田さんの期待に応えられたという手応えがあまりなく、「もっともっと価値ある情報を提供できなければダメだ」と申し訳ない気持ちになったことをはっきりと記憶しています。

あの日から約3年、再度お声がけいただき、前田さんの転職活動を支援できたことを本当に嬉しく思います。前田さん、これからもよろしくお願いします!

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