転職成功者インタビュー

ペンタテクノサービス株式会社
山本和也さん(仮名・インフラエンジニア)  38歳

家族の笑顔が自分の幸せ。転職が教えてくれた本当に大切なもの。

群馬県でSEをしていた山本さんは35歳の時、家族のために転職・移住を決断した。きっかけは、里帰り出産で栃木県の実家へ戻っていた妻から「このまま栃木で暮らせないか」と相談されたこと。驚いた山本さんだったが、群馬には頼れる家族も友人もいなく、自身も残業や出張の多い日々で、その気持ちは理解できた。

現職に不満はなかったが、妻子のために栃木への転職活動を開始。最終的に選んだのは、異業種の会社だった。「おかげで家族との時間だけでなく、自分の時間も増えました。転職してよかったと心から思います」とほほえむ山本さんの体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2021年2月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで68日間

転職前

業種
ソフトウェア開発
職種
システムエンジニア
業務内容
自治体向けシステム構築・導入

転職後

業種
建設業向け技術開発支援企業
職種
情報エンジニア
業務内容
五洋建設グループの情報インフラ構築・管理・運用・保守やユーザサポート

家族が安心して暮らせる環境を求め、妻の実家がある栃木へ。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

ペンタテクノサービス株式会社は、五洋建設グループの技術パートナーとして設立され、建設技術の開発に関する実験や計測、GPSや無線LANを利用したICTの設計・導入・サポート、グループのIT基盤の構築などを手掛けています。私は情報技術部門に所属し、全国の支店を結ぶネットワーク構築や、サーバーの交換・運用などを任されています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は岡山ですが、群馬の大学に進学しました。卒業後はそのまま群馬県にあるソフトウェア開発企業にSEとして就職し、約10年間勤務していました。自治体向けのシステム開発がメインで、主に水道料金システムの構築・開発・運用などを担当していました。

転職したきっかけは?

妻が娘を出産する直前に、千葉へ1年程度の出張がありました。その間、妻は栃木の実家で里帰り出産をし、そのまま実家で両親にサポートしてもらいながら育児をしていました。そのうち、群馬に戻って子育てをしていくのが不安になったようで「このまま、栃木で暮らせないか?」と相談されました。

突然だったので驚きましたが、よく考えてみると『仕方がないかな』と思いました。群馬では義両親のサポートも得られにくくなりますし、私自身も毎日残業で帰りが遅く、長期出張も多い職場でしたから。会社や業務への不満などはなかったのですが、家族のために、栃木への移住と転職を考えることにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは転職サイトを見て情報を集め、大手エージェントに面談してもらっていました。そんな折、妻から「栃木に特化していて、相談会もやってみるみたいだよ!」という話を聞き、リージョナルキャリア栃木にも相談してみることにしました。

大手エージェントからも紹介メールが続々と来ていたのですが、ほとんどが東京や横浜の会社ばかり。給料はよかったのですが、それでは意味がないと思っていました。その点、リージョナルキャリア栃木は、すべて栃木で働ける求人。私が業種や職種にこだわっていないと伝えていたので、すぐに10社ほど求人を紹介してもらうことができました。世界的なシェアを持つメーカーや飲食チェーンまで、紹介企業は多岐にわたっていました。

今の会社に決めたポイントは?

最後は今の会社と、前職と同じソフトウェア開発会社の2社に絞って検討しました。仕事の内容もほぼ同じでしたし、それまでの経験がそのまま活かせそうでしたのでかなり悩みましたね。でも最終的には、働き方で選びました。前職と同じ仕事だったら、たぶんまた、帰りは遅くなる。これからは家族との時間を大事にしたいと思っていたので、働き方を意識できる今の会社を選びました。

加えて会社の場所が、妻の実家から近いということも決め手になりました。建設業界は未経験だったので不安もありましたが、「新しい経験ができそうだ」という楽しみのほうが強かったです。

毎日、大家族でにぎやかに夕食。妻の笑顔も、自分の時間も増えた。

転職していかがですか?

入社して最初は、GPSを使って建設現場の施工支援を行う部署に配属されました。GPSを取り扱うのは初めて。最初は戸惑いましたが、自分で調べたり、会社の講習会に参加したりしながら勉強しました。でも職場は和気あいあいとしていたので、最初から働きやすかったですね。キャリア採用の社員も多く、受け入れ態勢も整っていました。

働き始めていちばん嬉しかったのは、納得できる仕事の成果が出せて、ほぼ定時で帰れること。以前は22時ごろまで働くのが当たり前だったので、今は毎日が快適です。

また収入は転職前とだいたい同じです。ただ前職は、残業代がかなりありました。残業が減ったのに収入が変わらないので、実質、給料自体は増えていると思います。

困ったことや課題はありますか?

業界の違いによる仕事の依頼のしかたや進めかたに、ギャップを少し感じたり戸惑うこともありました。そこは先輩や上司にも教えてもらいながら、相手の意図や好みをくみ取る勉強をしているところです。

また、前職ではGPSや無線といった情報インフラには携わってきませんでしたが、今はその知識も必要です。座標を使いこなすためには数学や土木の知識も必要なので、もともとは文系出身ですが、本格的に数学や土木の勉強にも取り組むようになりました。今の会社は資格取得も奨励しているので、いずれは挑戦したいと思っています。

生活面の変化はありましたか?

生活面の一番大きな変化は、帰宅時間ですね。残業が少なくなったので、遅くとも19時には家に着いています。それから妻の実家に行って、家族みんなで晩ごはんを食べることが多いです。娘ももう3歳になりましたから、毎日大騒ぎ(笑)。にぎやかな毎日を過ごしています。

その後は自宅に戻って、1~2時間は、自分の時間を持てるようになりました。仕事のための勉強や筋トレなど、やりたいこともいろいろ増えました。以前は休日でも、土日のどちらかは仕事に出ていましたが、今はしっかり家族と一緒にいられる時間が増えました。

転職して良かったと思うことは?

心からよかったと思うのは、家族の時間が増えたこと。それにつきますね。もし前のままだったら、日中は妻と娘は二人きりで、家庭の雰囲気も全然違ったと思います。

以前、妻は育児や生活に対する不安があったと思います。栃木に来てからは妻の笑顔が増え、娘のためにもよかったと思っています。妻の両親や親戚もいますし、たくさんの家族に囲まれて生活していくほうが、娘の成長のためにもいいはずですよね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職を考える理由は人それぞれでしょうが、自分の気持ちに素直に向き合うことをおすすめしたいですね。転職したいと思ったその理由と向き合って、妥協しないことです。

私も転職先選びは、最後まで迷いました。もう1つの会社は前職と同業でしたから、それまでの経験もそのまま活かせるし、きっと楽だったはずです。でも、私が転職したかったいちばんの理由は、家族との時間を大切にしたかったから。だからこそ今の会社を選びましたし、今「転職して良かった」と心から思えます。

それまでのキャリアをいくら活かせたとしても、家族が暗い顔をしていたら、意味がありません。家族のために業種や職種にこだわらずに転職する、という選択も、私はありだと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

山本さんとの出会いはゴールデンウイークに開催した転職相談会がきっかけです。すでに転職するという意思は固く、7月末までのプロジェクトまでと決めておられました。

30代は仕事での責任が増す一方、プライベートでも変化が生じます。キャリア、家族との時間、住む場所、待遇など考慮しなければならないことは多岐に及び、それだけ転職活動の難易度が上がります。今回、転職を通して「何を実現したいのか」を明確にして、それを貫き通したことが成功の秘訣だったと思っています。

これからもご家族と一緒に過ごすかけがえのない時間を大切に、素晴らしいリージョナルライフを実現されることをお祈りしています。また最後になりましたが、弊社を見つけてくれた山本さんの奥さまにも感謝いたします。ありがとうございました!

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