ロータリ除雪車の新たな需要を生み出すことが命題
入社当初は設計、そして2年目でロータリ除雪車の製作に関わり、エンジニアとしてやりがいのある楽しい時期を過ごしました。その当時はまだ地方にロータリ除雪車が普及していなかったのでとても忙しい毎日でした。一方で、ロータリ除雪車以外の新しい需要を生み出すことが命題として課せられました。除雪機から産業機という流れです。1985年ごろにはゲレンデ整備車や凍結防止剤散布車などの製作も手がけるようになり、今では多様な特殊車両を取り扱っています。年間わずか100日という降雪時の一定期間にだけ稼働する除雪車の需要は、安定しているとは言えません。営業力と技術品質で売り上げを伸ばせる製品を開発することは、当社にとって永遠の課題です。
ユーザーの声に耳を傾け、サービスの付加価値を高める
「常に現場の声に耳を傾け、ユーザーの需要に応える姿勢を大切にする」、その思いは変わりません。重量物運搬車、トンネル点検車、モノレール、製鉄所内を走る軌道車など、大手が参入しにくいニッチなジャンルで勝負して、付加価値の高い製品を提供しています。さらに「モノからコトへ」という考え方にも注目しています。当社ではLCC(ライフサイクルコスト)準備室を作ってメーカーとしてこれから取り組むべきことを調べています。メーカーである以上、必然的にメンテナンスなどのアフターサービスの充実も課題で、商品以外のサービスという観点で市場を模索しています。
当社の長い歴史の中で変わることなく根付いている指針は、基本理念である「高い技術水準に基づいた優れた製品を顧客へ提供することを通じ、地域社会の生活環境の向上に貢献する」です。冬の厳寒期に積もった雪がきれいになると、気持ちが晴れ晴れしますよね。快適な生活を支える頼りになるインフラとして、社会的な貢献度が高く、使命感のある仕事だと自負しています。