採用が経営を変えた瞬間 代表取締役社長 江藤稔明氏

雇用を創り、ヒトを育て、大分を
ITエンジニアの集積地にする。

株式会社ザイナス / 代表取締役社長 江藤稔明

Vol.88

株式会社ザイナス
代表取締役社長 江藤稔明

大分

大分県杵築市出身。新日本製鐵株式会社(現:日本製鉄株式会社)大分製鉄所で15年にわたりシステム開発を担当。2000年に有限会社ザイナスを設立、代表取締役に就任。2002年株式会社に変更、現在に至る。社名の由来は『人材を育成して財を成し、社会に貢献する』。

「人材こそ会社のすべての財産である」

当社はシステムコンサルティングから開発、運用・保守まで一貫したサービスを提供するITソリューションカンパニーとして、コンピュータソフトウェア開発・各種パッケージ販売・ITエンジニアソリューション・Webソリューション・産学官連携による共同研究・ホームページ制作・企業コンサルティングなど事業は多岐にわたります。大分本社のほかに、東京と福岡に支社を展開、大分から全国に向けてサービスを提供しており、社員数は164名(2020年7月1日時点)で、大分本社には開発チーム約50名のエンジニアが在籍しています。

企業理念の「技術は深く広く、志は高く 〜より多くの人を雇用し、その人の生活を守ることで社会に貢献する〜 人材こそ会社のすべての財産である」という考えを大切にする会社として、大分での雇用を拡大し、1人1人の生活を守ることが社会貢献につながると考えています。現在開発中の受託案件は、ほぼ東京からの案件です。大分で雇用を維持・拡大していくためには、積極的に東京の案件を受注しなければならないと考えています。

量子コンピューター、AI、IOT…大分では常に目立つ存在です

2019年末に量子コンピューター活用サービス「Go Quantum」の提供を開始しました。「Go Quantum」を計算エンジンの一つとして導入する事でより多くの企業がその恩恵を受けられるようにしたいと考え、サービス提供に至りました。「Go Quantum」は、企業向けと教育機関向けでメニュー化しています。企業向けでは、「最適経路の作成」の他、「シフト勤務表作成」や「データのクラスタ化」、「設備の稼働率最大化」、「設備の配置の最適化」など。教育機関向けでは、「四色定理」、「ナンバープレイス(ナンプレ)」、クラス内の生徒の特徴による「グループ分け」などがメニュー化されています。「Go Quantum」サービスのメニューは随時追加していく予定です。

2020年4月には、創業20周年の記念事業として社内で新規ビジネスの公募を行いました。優れたアイデアやプランには、社内ベンチャーとして資金を投入する予定です。社員には任された仕事をやるだけでなく、時代を先読みしながら新しいアイデアを提案できる人材に育ってほしいと願っています。

現在、社員の意識改革に取り組んでいます。エンジニアには自分の生産性を上げる努力をしてもらいたい。お客様の要望を「契約外です」と言って切り捨てるような、型にはまった仕事をしてほしくないのです。お客様の要望を受け入れた上で、柔軟な発想で実現してほしいと思います。追加で契約をいただくのではなく、自分の生産性を高めることで利益を上げていこうというメッセージを送っています。

出来高重視の評価制度と完全フレックス制を導入

意識改革を進めるにあたって、給与制度を大幅に変更しました。開発部門の利益とは、営業部門が受注してきた案件に対して、いかに原価をかけずに高い品質で実行するかという点に注力して捻出するものです。そのため開発部門のエンジニアは第一に出来高を重視し、合わせてスピード・品質・チームワークの3つのポイントで評価します。ただスピードが速いだけでバグだらけでも評価できません。バランスが大切です。また「自分だけが生産性を上げれば良い」という考え方も評価しません。チーム全体としての協力体制は生産性向上のためには不可欠です。社歴にもほぼ影響されないシステムなので、これまで優秀な社員が社内で感じていた可能性のある「不平等さ・不公平さ」を解消したいという狙いもあるのです。マネジメント層もプレイングマネージャーなのであくまで出来高重視での評価になります。

各指標の算定については、プロジェクトの進捗、売上、利益、入金状況など全て管理できる自社システムを使って行います。誰がどのプロジェクトにアサインされ、いつまでに何をするべきなのか…割り振られている仕事が全部可視化されるシステムです。毎日打ち込むので1人1人の生産性が毎日わかります。出来高重視の評価制度なので就業規則も変更し、コアタイムのない完全フレックスタイム制に切り替えました。同じプロジェクトにアサインされたメンバー同士で出勤時間が合わなくても、各人に割り振られている仕事は自社システムで一目瞭然なので問題ありません。給与に関して社員の反応は今の時点でまだ見ることができていませんが、上がる社員は青天井で昇給するので、良い意味で驚くと思いますよ。給与制度と就業規則の改定により、社員たちの価値観が良い方向に変わっていってほしいですね。

事業拡大でお客様には最適な提案を!社員には可能性を拡げる場を!

2020年7月株式会社ザイナスグループを設立しました。2015年より業務提携を行ってきた株式会社イジゲンとの資本提携を機に、これまで取組んできたSES事業・ITコンサルティング事業・システム開発事業・DX支援に加え、イジゲンの強みであるコンシューマ向けサブスクリプションサービスやWEBサービス構築・UI/UXデザイン、モバイルサービスなど、ITに関するほぼ全ての分野を網羅できることになりました。両社のノウハウを融合することにより、当社が得意とするBtoBだけでなく、イジゲンが得意とするBtoCの領域でのシステム構築が可能になりますので、これまで以上に幅広い技術とサービスをお客様へ提案できる体制が整いました。大分の企業に対しても、幅広いノウハウを活用していただきたいと思います。自社の採用の面でも、バリエーションが豊かになりますので、自信のある方は挑戦してほしいですね。

人が集まる、人を育てる、大分をITエンジニアの集積地にする

昨年シリコンバレーへ視察に行って来ました。有名企業が一箇所に密集しているのかと思っていたら、実際はかなり距離が離れていて、抱いていたイメージと違って驚きました。一つの企業が一つの街をつくり、山の中なのに若い人材が集まって働いている…。立地的な要素は大分と変わらないんですよ。大分でもIT企業が集積するようなエリアをつくり、そこで日本の最先端の仕事ができるような環境を実現できるのではと思ったのです。

シリコンバレーというよりは、ITエンジニアと日本の最先端の仕事が集積するエリアですね。大分で雇用を増やすためには東京から仕事を取ってくるしかないというのが現状ですが、それも一社では限界があります。面白い仕事を持ってくることでエンジニアが集積し、エンジニアが集積するから仕事がまた増える…といったように、プラスのスパイラルを生み出したいと考えています。面白い仕事を持ってくる役割を当社が担いますので、全国から自信のあるエンジニアに集まってもらい、エンジニア同士が切磋琢磨してスキルを磨けるような環境をつくりたいですね。また、そのエリアから協同してストック型のサービスを生み出せたら面白いと思います。そうなれば大分が発展していきますよね。

エンジニアが集積するためには、外から呼ぶだけでなく中から育てる必要があります。また2020年5月からは「学校法人ザイナスアカデミー」を開校、IT人材育成の場としていきます。また2019年から取り組んでいる「Oita Innovators Collegio(オオイタ イノベーターズ コレジオ)」というイノベーターの養成講座と、大分のWEB制作会社数社で取り組んできた「OITA CREATIVE ACADEMY(オオイタ クリエイティブ アカデミー)」というweb開発養成講座を組み合わせたような、西日本一のエンジニア教育をしていきたいと考えています。大分をIT人材が育つような地にしていきたいという夢が拡がっていきますね。

編集後記

「大分をIT人材の集積地にしたいんよ。今はそれしか考えとらん。」と目をキラキラさせながら夢を語られている江藤社長に惹きこまれました。「今の延長線上にある未来よりも、突拍子もないこと考えたほうが面白いやん!」。ザイナスの成長はこの言葉に象徴される、イノベーションとチャレンジの結果だと実感しました。また「人材こそ会社のすべての財産」と考え、成長の機会を創り出している会社です。経営判断も早く、結果も求められる。週休3日制やコアタイムなしのフルフレックス制度の導入など、既成概念にとらわれない経営スタイルは刺激的で、間違いなく「大分で思い切り働ける会社」ですね。

文:リージョナルスタイル認定チーフコンサルタント 桝永 健夫

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