他局とのコラボキャンペーンなど柔軟な発想が大事。
2019年から2020年の3月まで熊本朝日放送(KAB)さんとのコラボキャンペーン「RKKAB」を展開しました。当社のテレビ開局60周年、KABさんの開局30周年を記念した企画です。両局の生放送番組やイベントにMCがそれぞれ出演するなど、これまでにない取り組みを行いました。元々くまもと県民テレビ(KKT)さんとのコラボやテレビ熊本(TKU)さんとの共同生放送の経験があり、現場から「やってみませんか?」と提案が上がってきたのです。若者のテレビ離れが進む中、若者をターゲットとした番組を中心にコラボしました。映像の使用権が限られているスポーツなどでの共同取材はあっても、「RKKAB」のような自由なコラボは非常に珍しく、業界内でもインパクトがあった企画だったと思います。社員間でもお互いのカルチャーに触れ、良い刺激になったと思いますし、特に若い視聴者の方にとってはテレビの楽しさを再発見していただく機会となったのではないでしょうか。直近では2月に「RKKAB」の一環として熊本県知事選挙のWEB討論会を実施しました。テレビ放送ではなく敢えてYouTube上のRKKABオフィシャルチャンネルで発信し、見逃し配信も含めて7日間で11,000以上のアクセスがありました。メディア視聴環境が変化する中でも、県内外への情報提供は報道機関の責務だと考えています。
「社員全員がプロデューサー」という意識で仕事を楽しんでほしい。
社内で「アイディアストーム」を実施しています。番組やイベント・新規事業のアイデアなどを、従業員からだけでなく番組制作スタッフやグループ企業も含めて募集する企画コンペです。放送局の仕事は様々な場面でアイデア勝負になります。部署は関係なく、会社全体でアイデアを出していく意識改革を楽しみながらできるようにしたかったのです。
取り組みの初年度(2019年)は47件のアイデアが集まり、「こんなに良いアイデアがあったのか」と感心しました。その中からミニ番組の制作と、「RKKカフェ」設置の2案を採用し、現在プロジェクトチームを組んで進めているところです。「RKKカフェ」は、社内の労働環境改善にもなると思い社内でスペースの検討をしています。「アイディアストーム」をきっかけに、「社員全員がプロデューサー」という意識で仕事を楽しんでほしいと思います。今後も継続して実施していきたいですね。