転職成功者インタビュー

八千代工業株式会社
前田和典さん(仮名・営業) 33歳

仕事とプライベート、理想の環境は住み慣れた広島にあった。

理美容機器・化粧品などを製造販売する企業で営業として活躍していた前田さん。9年にわたる広島での実績を評価され、東京へ異動することになったものの、営業スタイルや生活環境の違いに違和感を覚え、『自分自身にとって何が重要か』を考えるようになったという。

それから、夫婦で住み慣れた広島に戻る決断をした前田さんが出会ったのは、老舗メーカー八千代工業。念願だった広島での生活だけでなく、魅力的な社長や同僚、やりがいのある仕事とも出会えたという前田さんの転職体験談を紹介する。

※本記事の内容は、2020年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで39日間

転職前

業種
メーカー(理美容機器、化粧品等)
職種
営業
業務内容
化粧品部門(カラー剤、シャンプーなど)の営業

転職後

業種
メーカー・ベンダー(手芸用品、文具、玩具、レジャー・雑貨、園芸用品等)
職種
営業
業務内容
幅広いカテゴリー領域の商品の企画・提案営業

老舗メーカーの営業職として顧客の想いを形にする。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

創業1963年の八千代工業は手縫針の製造を起源とした、手芸用品を中心としたメーカー・ベンダーです。現在では文具、玩具、レジャー・雑貨、園芸用品など、幅広いカテゴリーの商品を企画販売しています。私はOEM事業部に所属し、弊社が培ってきた生産、企画、調達ノウハウを駆使して、お客さまのニーズに応える商品作りに取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

新卒で理美容室専用の化粧品(カラー剤、シャンプーなど)のメーカーに入社し、営業として10年半ほど勤務しました。入社後、最初の1年は研修もかねて大阪の配属となりましたが、その後は約9年間にわたって広島営業所に勤務し、中国地方5県の販売代理店と重要顧客を担当していました。

勉強会や打ち合わせ、課題ヒアリングやメニュー提案などを通じて、顧客や代理店との関係性強化に取り組みました。全国の営業スタッフが参加する社内のプレゼンテーションコンテストで2年連続優勝でき、そういった面も評価されて東京営業所へ異動することになりました。

転職のきっかけは?

最も大きな理由は、私も妻も東京の環境が合わなかったという点です。転勤の直前に結婚し、妻とともに東京へ拠点を移しました。会社から期待されて東京へ呼んでもらえたのはありがたいことでしたが、プライベートの面で、これから子どもを授かったり家を購入したりということを考えたときに、東京で暮らし続けるイメージが持てませんでした。また仕事の面でも、顧客との距離感・関係性、営業スタイルなどが自分には合わないと感じました。

東京では良くも悪くもドライと言いますか、広島で自分が大事にしていた「顧客の声をしっかりと聴いたうえで課題解決の提案を行う」ということが難しいと感じたのです。もちろん自分自身が環境に合わせていくことも大事です。しかし、妻の地元であり、私自身も住み慣れた広島で腰を据えて生活していくことが、私たちにとってベストな選択であると考え、転職活動を行いました。

今の会社に決めたポイントは?

OEM事業部という顧客の想い・ニーズを形にしていくという職務内容に面白みを感じました。カタチあるものを売るということではなく「どんな顧客にどんなものをどのように売っていくか」を考え、実現していく過程はとてもやりがいがあると感じました。

ただ、一番の決め手は採用面接を通じて接した社員・管理職、そして社長の人柄です。もともと八千代工業という会社のことは知りませんでしたし、前職と比べると企業規模も小さいため少し不安もありました。 しかし、八千代工業の社長や社員と実際に会って話をすることで不安は消え去り、むしろこの人たち一緒に働きたい、一緒に会社を成長させていきたいと思うようになりました。

また、広島で60年安定した経営をしており、地元で腰を据えた生活を送ることができるという点にも魅力を感じ、入社を決めました。

働き方改革の先進企業でプライベートも大きく変化。

転職していかがですか?

実務に関してはまだまだ日々勉強中ですが、学ぶことが多くやりがいを感じています。また繰り返しになりますが、職場の方々の人柄が良く、思っていたよりも非常に早く職場に馴染めていると感じています。

転職して良かったと思うことは?

既存の顧客だけではなく、自分自身のやる気さえあれば、さまざまな業界へアプローチを行って商売に繋げていける可能性がある点は、とてもやりがいがあります。ありがたいことに上司が自分に期待してくれているのも感じますし、仕事もどんどん任せてくれて裁量が大きい点も、八千代工業で働く魅力の一つです。

困っていることや課題はありますか?

異業種への転職である以上、覚えることが数多くあることは覚悟していたので、大変というより『1日でも早く対応できるように頑張るのみ』と考えています。また海外企業とのやり取りも多いため、相手の国の慣習を理解したり、トラブルが発生した時に対処できるだけの引き出しを持つことが重要だと感じています。

生活面の変化はありましたか?

かなりあります(笑)。まだ入社間もないということもありますが、基本的に定時に帰宅できます。八千代工業は広島県の「働き方改革実践企業」に認定されていて、全社的に「決められた時間内で生産性の高い仕事をして定時には業務を終了しよう」という方針のため、プライベートの時間がとても増えました。

趣味である読書や映画鑑賞に今までより多くの時間を割けるようになり、そこで吸収できた知識や経験をOEM事業という自身の仕事にも活かしていけると感じています。

また、料理は苦手ですが、それ以外の家事を積極的に行うようになりました。今後子どもを授かった時のことを考えると、仕事とプライベートのメリハリをつけられる今の会社に満足しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

「自分自身にとって何が重要か」ということを明確にして活動していくことが大切だと感じました。とは言え、実際に転職活動を行うと軸がブレてしまったり、迷いが出たりすることが自分自身もありました。そんな時にコンサルタントと話をしたり、助言をもらったりすることで「何のための転職活動であるか」、その原点に立ち返ることができました。求人の紹介だけではなく、その時々で自分と向き合い、ともに伴走してくれるコンサルタントの存在は大きいと感じました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

前田さんとは東京で開催した転職相談会でお会いしました。オープンで明るく人当たりが良い方で、こちらもとてもリラックスして面談させて頂いたのを覚えています。

ご本人は特に意識されているわけではないと思いますが、短時間で相手をリラックスさせることができるのはすごい能力ですし、営業が天職の方と感じました。お客さまだけでなく、職場へ溶け込むのも早いようで、現在の上司ともよく食事をご一緒されているとのことでした。

今回、このインタビュー記事の内容確認でご対応いただいた八千代工業の担当者の方も、「前田さんは明るくて本当に好人物」と仰っていました。前田さんからも「上司や職場の方々に恵まれて、仕事もとてもやりがいがある」と伺い、本当に嬉しく思います。

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