転職成功者インタビュー

STC国際税務会計事務所
杉山和樹さん(仮名・税理士) 38歳

美しい沖縄の海に癒されながら、新たなキャリアに挑む充実の日々。

自動車部品メーカーの財務・経理部門で活躍していた杉山さんが転職を思い立ったのは37歳の時。待遇もよく、社内で期待もされていた。それでも「これからは暮らしたい場所で働いて、人生を楽しみたい」と、大好きだった沖縄への移住を決意。それと同時に目指したのが、税理士という新しい仕事へのチャレンジだった。

その後、若く風通しのよい今の会社への転職に成功。「仕事もプライベートも、やりたいことができている充実感があります」と太陽のように明るい表情で語る杉山さんに、この度の転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2020年6月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで48日間

転職前

業種
製造業
職種
経理
業務内容
原価計算、管理会計

転職後

業種
税理士事務所
職種
税理士・会計士
業務内容
税理士業務全般及びチームマネジメント

海外で気づいた「税」の意義。日本に戻って専門職として貢献したい。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

STC国際税務会計事務所の沖縄オフィスで、税理士業務に携わっています。当社は神奈川県川崎市にも拠点があり、スタッフは全部で20名ほど。沖縄オフィスではうち15名が働いています。

私は、クライアントへの月次訪問、決算書の作成、申告書の作成といった税理士業務全般のほか、デューデリジェンスに関わる案件も担当しています。また、最近マネージャーに昇格したので、現在はチームマネジメントにも力を注いでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

埼玉県の高校から東京の大学に進学し、卒業後は簿記の専門学校で非常勤講師として働きながら、28歳の時に公認会計士の資格を取得しました。東京の監査法人にて会計監査・内部統制監査の実務を3年間経験し、その後、東証一部の自動車部品メーカーの財務経理部門に転職。原価計算からスタートして、国内外の子会社を転々としながら、経理業務や管理会計を任されるようになりました。また、メキシコとアメリカに3年間赴任していました。

転職したきっかけは?

理由はいくつかありました。まずは会社が外資に買収されて、将来が不安になったこと。「日本の会社」という誇りをもって海外で働いていましたので、モチベーションが下がってしまったんですね。またその頃、熊本地震があったこともきっかけになりました。日本に戻って何か貢献したいという気持ちが湧いてきたんです。

もう1つは、海外で税務という仕事に興味を持ったことです。一例をあげると、メキシコは相続税がないので、貧富の差が固定化してしまいます。“税”というとネガティブな印象を持っている方もいるかもしれませんが、制度の在り方によってさまざまな影響があると感じました。海外で税制の意義に改めて気づいたことで、日本に戻って税務の専門職として貢献したいと思うようになりました。

転職先に沖縄を選んだのはなぜですか?

ダイビングが趣味で、大学生の頃から年に1回は沖縄に訪れていました。沖縄は気候もいいし、人も温かい。なにより世界に誇れる美しい海がある。転職を考えた時に、これからは暮らしたい場所で働いて、人生を楽しみたいと思ったので、沖縄に行こうと決めました。

私がそう考えるようになった理由は、海外生活を経験したことも大きかったと思います。いろいろな場所で働いてみて、自分の世界や価値観が広がりましたから。特にメキシコ人は遊ぶことを生活の中心に考えていて、とにかく明るいんです(笑)。そんなライフスタイルにも刺激を受けましたね。

転職活動はどのように進めたのですか?

会社を辞めてすぐに沖縄に移り住み、沖縄で転職活動を始めました。最初はネットを使って自分で転職先を探していましたが、なかなか見つからなくて。相続税に関わる仕事がしたいと思っていたのですが、日本全国でも扱っている税理士事務所が少なく、沖縄だとさらに少なくなります。

自分で探すことに限界を感じて、ネットで見つけたリージョナルキャリア沖縄に相談したところ、すぐに数社を紹介され、3社の面接を受けました。

今の会社に決めたポイントは?

面接を受けたときに、私が知っている税理士事務所とは雰囲気が違うと感じました。もともと税理士事務所は代表者の名前で経営されていて、ワンマン経営だと感じることが多い印象でした。でもこちらの代表はまだ40代前半で「若い世代に仕事を引き継いでいきたい」という開放的な考えを持っていました。面接に同席していた総務の女性とのやりとりを見ていても、風通しの良さを感じました。スタッフの年齢も20代が多く、ここならのびのび働けそうだと感じました。

沖縄も東京も、仕事は同じ。大事なのは、会社の中身。

転職していかがですか?

社内の雰囲気は思っていた通り、もしくはそれ以上に、いい会社だなと感じました。下からの意見を取り上げてくれますし、優秀な人も多いと感じます。私自身これまでに経理や会計の経験はありましたが、税務は初めて。ですから、未経験の業務を覚えていくうえでも、質問しやすい雰囲気にとても助けられました。周囲に教えてもらいつつ、また自分でも調べながら、1つ1つ仕事を覚えてきた感じです。

また、私が入社した時にたまたま相続税の仕事があったので、希望していた仕事にも携わることができました。

給料は下がったのですが、生活する上でそんなに大変とは感じていません。「もうちょっと欲しいな」という気持ちはありますが、これから自分で上げていけばいいと思っています。実際、マネージャーに就任して昇給できましたしね。

生活面の変化はありましたか?

今は浦添市内にマンションを借りて暮らしています。那覇市内にあるオフィスまでは、バスで30分ほど。休日には毎週のように海に行けるようになりました。沖縄本島にはダイビングスポットがあまり多くないので、慶良間諸島や久米島など、離島に行くこともあります。まだまだ行っていない場所がたくさんあるので、これからどんな海と出会えるか本当に楽しみです。

あと、沖縄に来てから飲み会の時間は長くなりました。沖縄では終電を気にする必要がないので、朝まで飲んでいる人もいらっしゃいますね(笑)。

困ったことや課題はありますか?

Iターンで沖縄に来ましたが、生活環境で困ることはありません。過去に海外赴任もいろいろ経験してきましたので、日本語が通じるだけでもありがたいくらいです。海外に比べれば、日本国内はどこでも暮らしやすいですよ。沖縄の湿度は高いですが、暑さはそれほど感じません。また、沖縄は時間にルーズという話も聞いていましたが、仕事上ではそういったこともないです。

強いていえば、転職して残業が多くなったことでしょうか。特にマネージャーになってからはメンバーのマネジメントなど、自分の専門職としての業務以外の仕事も多くなったので、どうしても時間が長引いてしまいます。仕事への希望としては、相続税の仕事にもっとたくさん携わりたいですね。

転職して良かったと思うことは?

さまざまなお客さまを通じて、大好きな沖縄と深く関われていることですね。貢献とまではいかないかもしれませんが、多少でも沖縄の役に立てていれば嬉しいです。実際に暮らしてみて、ますます好きになりました。

沖縄の人は本当に明るくて、私自身も前向きに働けています。今は仕事も、プライベートも、自分がやりたいことをやれている充実感があります。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

深く考えずに会社を辞めてしまい、後悔している人を何人も見てきたので、そこは慎重に考えたほうがいいとは思います。実は私も、前の会社は待遇も良く、期待もされていたのでかなり迷いましたが、それでも自分自身の将来をじっくり考えた上で決断しました。

税理士事務所や会計事務所の業界では、先が見えなくなっている人も少なくないと思いますが、そんな方々にはぜひ、当社のような会社もあるということを知ってほしいと思います。風通しの良い雰囲気の中で、組織化と規模拡大を目指していますし、頑張れば評価もされます。地方にもいい会社はあるので、転職を考えている方はもっと視野を広げて探してみてはいかがでしょうか。

そういう意味では、リージョナルキャリア沖縄は心強いパートナーになってくれるはずです。実は今、会社の採用担当を兼務しているので、人材を募集する側としてリージョナルキャリア沖縄をよく利用させてもらっているんです。いつも熱心に対応してくれるので感謝していますし、求職者にとっても安心して相談できるコンサルタントだと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
島村 賢太

ご自分の新しいキャリアの模索と、好きな沖縄での生活を目指してご相談にいらっしゃった杉山さん。この度の転職活動では、杉山さんのポテンシャル・ご志向と、STC国際税務会計事務所さまの社風や採用ニーズがうまくマッチしたご縁となりました。沖縄では昔ながらのお仕事をされている税理士事務所さんが多い中で、同社は創業者が外資系会計事務所出身ということもあり、開放的で明るい社風だったことが、杉山さんの肌に合ったのだと思います。

早くもマネージャーへと昇進し、ご本人の強みを活かしてご活躍されている杉山さん。現在は同社の採用担当として我々の窓口となっていただくこともあるのですが、最初にお会いした頃よりも、明るくオープンな雰囲気になっていらっしゃいました。仕事のみならずプライベートのダイビングも非常に充実し、沖縄での生活を満喫されているようで、私達も大変嬉しく思っています。

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