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転職成功者インタビュー | リージョナルHERO

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株式会社ハイテックシステム 武田翔平さん(仮名) 39歳

転職回数
2回
転職期間
エントリーから内定まで105日間

親のため、家族のために考えたUターンが、自分の人生の幅も広げてくれた。

武田翔平さん(仮名)は、電気制御システムのスペシャリスト。東京時代は世界的なメーカーで10年間、生産設備の設計や開発に携わっていた。一方、私生活では3人の子どもを持ち、マイホームも購入していたが、40歳を目前に故郷・北海道へのUターンを決断した。そのきっかけは母親の体調だったが、決断の理由はそれだけではなかった。親戚もいない東京での子育ては、妻に大きな負担がかかっており、何より、「自分が育ったのびのびとした環境で、子どもたちを育てたい」という思いがわいてきたのだ。そうして実現したUターン転職は、武田さん自身に想像以上の大きなメリットを生み出したという。「仕事でも、プライベートでも、東京ではできなかったことがたくさんある」と話す武田さんに、Uターンの体験談を語ってもらった。

転職前後の職業

職業

制御設計エンジニア

制御設計エンジニア

業界

技術者派遣

水力発電所の継続制御システムの開発

仕事内容

シーケンス制御、サーボ制御システムを用いた一般産業材製造設備の設計、開発、試運転、工場立ち上げ支援業務

ダムや水力発電所、太陽光発電所などの電気設備(自動制御装置や制御盤、配電盤、情報伝送装置など)の設計

Uターンすれば収入は下がる。でも、北海道にはお金より大事なものがあると思った

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私が勤めている「ハイテックシステム」は主に、ダムや水力発電所、太陽光発電所、各種生産工場などの電気設備(自動制御装置や制御盤、配電盤、情報伝送装置など)を作っている会社です。システムの設計からハードの製作までできるのが強み。私は営業技術部に所属し、今は水力発電所の制御盤のリニューアルを担当しています。機器の選定から、盤の設計、シーケンスの制御システムの設計まで手掛けています。

入社前のご経歴を教えてください。

東京で10年間、派遣技術者として働いていました。派遣先は10年間同じ会社で、世界的なメーカーでした。仕事内容は、シーケンス制御やサーボ制御システムを用いた、製造設備の設計、開発、試運転、工場立ち上げの支援など。その前は北海道で働いていて、鉄工所でさまざまな機械を作っていました。ところがその会社が倒産してしまったので、「次は何をしよう?」と考え、28歳の時に電気制御の勉強をスタート。その後、妻と一緒に北海道から上京して生活していたんです。

転職したきっかけは?

Uターンしようと思ったきっかけは、北海道で1人暮らしをしていた母親が体調を崩したことでした。体調がよくなっても、1人では不安だろうと思ったんです。ただ、私たち自身も、「東京での生活をこのまま続けていくのは大変だな」と感じていました。私たち夫婦には子どもが3人いるのですが、東京には親戚もなく、妻がほとんど1人で育児をしないといけない状況で、妻にかかる負担がとても大きかったんですね。本当は妻も働きたかったんですが、東京は待機児童の問題もありますから、それも難しい。そう考えていくと、北海道で暮らしたほうが、いろいろなことができるんじゃないかと気づいたんですよ。親孝行もできるし、子どもたちをゆったりした環境の中でのびのび育てることもできる。東京は東京で、いいところもたくさんありましたし、持ち家もありましたが、妻と話し合って、「北海道へ帰ろう」と決心しました。

転職活動はどのように活動を進めましたか?

まずは3~4つの転職サイトやエージェントに登録しました。そのなかの一つがリージョンズでした。「札幌での転職に強い」ということだったので、転職活動を始めると同時に登録しました。希望職種は、電気制御の技術者で登録しました。するとメールはたくさん来たのですが、希望通りの出会いはなかなかありませんでした。転職サイトからくるオファーの多くは、派遣社員だったんです。派遣社員では、いずれまた転勤の可能性がありますからね。また年齢的にも「35歳まで」という求人が多く、それ以上の年齢になるとマネジメント職の募集が多くなりました。それでも、登録してから2週間ほどたった頃、リージョンズから3社紹介してもらえ、いずれも北海道の地元企業で電気設計の正社員募集でした。

今の会社に決めたポイントは?

ハイテックシステムは、18名ほどの小さな会社ですが、電力会社のパートナーとして技術力を認められている会社です。仕事内容もシステムだけでなく、制御盤を製作し、現地での据え付けや試験まで一貫してやっていると聞いて、「面白そうだ」と思いました。また面接のときに社長から、東京でやっていたような生産機械の設計業務にも挑戦していい、といってもらえたのも決め手になりました。

会社の規模が変わって感じたことはありますか?

確かに前の会社は、派遣先とはいえ、1万人以上の大企業。今度は18人ほどの会社ですから、かなりのギャップはあります。でも私は逆に、「気楽に働けるだろうな」と思ったんです。職場は、規模が大きければいいというわけではありません。大きな会社はやっぱり人間関係が複雑な感じではありましたしね。

年収の変化はありましたか?

100万円ほど下がることになると思います。東京時代も楽な生活をしていたわけではないので、そこは少し悩みました。ただ最終的には、東京と北海道の平均年収を比べると「妥当なのかもしれない」と思いましたし、何より親や子どもたちのことを考えると、「お金より大事なものが北海道にはある」と思ったんです。

10年ぶりに釣りやスキーを再開。子どもたちにもいろいろな体験をさせてあげたい

転職していかがですか?

北海道は電気制御の技術者が足りていないらしく、仕事はとても忙しいです。入社してすぐは、過去の図面を見たり、ソフトを見たりして勉強していましたが、2か月後には、昨年台風被害を受けた水力発電所で使用する制御盤のリニューアルに携わることになりました。水力発電所の仕事は初めてで、戸惑うことはありますが、楽しいです。技術的には東京時代の経験が活かせていますし、会社からの期待も感じていますから。また今の会社は、オフィスのすぐ下に工場があるんですよ。自分が設計した制御盤がカタチになっていく様子が間近で見られることが、新しい楽しみになっていますね。

生活面の変化はありましたか?

現在は会社へ車で30分程の札幌市内に戸建てを借りて住んでいます。実家へも車で20分ほどで行ける場所です。出社時間も帰宅時間も東京時代とあまり変わりませんが、車通勤になったぶん、とても楽になりました。東京では自転車か、満員電車に乗って通勤していましたから。こちらは渋滞もありませんので運転も快適。ついでにいうと、北海道は気候も快適だなと改めて感じています。また北海道に帰ってきて、10年ぶりにスキーや釣りを楽しんでいます。海もスキー場もすぐそこですからね。こちらには私が先に1人で帰ってきて、家族は最近になって引っ越してきましたので、家族での北海道ライフを楽しむのはこれからといったところです。子どもたちを連れて行きたい場所はたくさんありますが、まずはキャンプに行きたいですね。昔からアウトドアが好きなんですが、東京ではキャンプ場が遠いうえ、途中で渋滞もありますから、行けなかったんですよ。でもこちらはキャンプできる場所が近場にたくさんありますから、楽しみです。子どもたちには、東京ではできなかった体験をたくさんさせてあげたいと思っています。

困ったことや課題はありますか?

困ったことはないですね。ただ、引っ越しの準備と、子どもの転校の手続きは大変でした。月に何回かは、北海道から東京に帰って、手続きや準備をしていました。また子どもがこちらの学校になじめるかどうかも心配していましたが、すぐに友達ができたようです。子どもは大人以上に慣れるのが早いみたいですね。

転職してよかったと思うことは?

まず、家族と一緒に北海道で暮らせることがとてもうれしいですし、私自身の仕事の幅も広がりました。以前はシステムの設計だけでしたが、今はハードの設計や据え付けまで自分でやることができます。また以前は派遣社員でしたので、仕事の権限が限られていました。でも今はお金のことも含め、トータルに責任を持たせてもらっているのでやりがいも違います。それは会社が小さいからこそのメリットかもしれません。大企業は役割分担がはっきりしていて、自分の役割以上は手を出すことができません、でも今の会社は役割の垣根が低く、仕事の幅がどんどん広がっていくところが、とてもおもしろいです。今設計している制御盤を、自分で据え付けに行ける日をとても楽しみにしています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

いろいろ悩むより、行動したほうがいいと思います。悩んでいても、その先が見えませんからね。会社のことは、ネットで見ても、本当の姿はわかりません。自分の目で確かめたほうが方向性も見えてきますし、行動すれば、自分が何を求めているのか、考えるきっかけにもなります。 あとは目標を決め、段階を踏んでいくことも大事だと思います。実は私は1度、転職に失敗しているんです。数年前のことですが、転職先の内定ももらっていたのに、職場から引き止められて転職を辞退せざるを得なくなったんです。失敗した要因は、自分が周囲のことを考えず、段階も踏んでいなかったから。だから今回は、契約期間が年末だったので「やめるのはここ」と目標を決めて、職場にも事前に話をし、理解をえながら転職活動を進めてきました。 今回の転職で、エージェントの印象もずいぶん変わりました。前回の時の大手のエージェントは、頭から「それは無理」といってくるような高圧的なところがあったんです。でもリージョンズのエージェントはとても親身にサポートしてくれました。自分だけで活動していたら、今の会社には出会えなかったと思いますし、とても感謝しています。

担当コンサルタントから

リージョンズ株式会社
辻井 樹

東京から北海道へのUターン。これが武田さんのシンプルな転職の目的でした。当時武田さんは一般産業材メーカーの、製造機械設計を担当。国内外の工場立上げに携わる重要な役割を果たしていました。その技術は専門性が高い、シーケンス制御やサーボ制御システムを用いた機械設計。実は、特定の分野での「技術の高さ・深さ」は、一方で地方転職においては「転職先を狭める」ことにもなり得る要素であり、転職活動は難航する可能性がありました。しかし、ハイテックシステム社にとって「希少なスキル」である武田さんの経験と、武田さんにとっても「希少な求人企業」である同社は運命的に出会うことができ、幸せな転職につながったと言えます。

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