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四国から全国へ。デジタル技術で地域社会に貢献。

株式会社NTTデータ四国
代表取締役社長 山田 典史

愛媛 更新日:2021年2月03日

長野県出身。1995年、早稲田大学商学部を卒業後、エヌ・ティ・ティ・データ通信(現エヌ・ティ・ティ・データ)に入社。経営企画本部部長、第二公共事業本部・社会保障事業部・統括部長などを歴任。2020年、NTTデータ四国の代表取締役社長に就任。
※所属・役職、記事の内容は取材時点のものです。

数々のシステム構築を通して、社会インフラを支える。

NTTデータグループは、公共・金融・法人といった分野に数々のシステムを提供し、社会インフラを基盤から支えてきました。デジタル技術によってビジネスのあり方や社会そのものを大きく変容させようというDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、私たちの果たすべき役割はますます大きくなっています。

そんなNTTデータグループの一員として、四国における事業展開を担うのがNTTデータ四国です。四国で築き上げた得意技・実績をもとに、新たなマーケットを開拓しつつ、グループのスケールメリットを活かして全国に幅広く展開していきたい、そう強く願っています。そのための5つの柱を掲げました。

(1)新しい価値創出の源泉となるようなデジタルのコア技術を獲得する
(2)グループが保有するソリューションを四国及び全国に展開する
(3)グループ内連携によりビジネスをいっそう充実化させる
(4)四国に新しいマーケットを創出していく
(5)組織力を強化する

というものです。

国内トップクラスの高い技術を保有している。

「(1)新しい価値創出の源泉となるようなデジタルのコア技術を獲得する」の事例をあげると、「ローコードプラットフォーム」があります。これは、従来のようにプログラムをテキストで記述するのではなく、ビジュアル操作だけで素早く、わかりやすく組み上げる技術のことです。当社は、ローコード技術において、NTTデータグループ内でもかなり先を走っている方だと思います。私たちが起点となってこのコア技術を確立し、全国のグループ企業と協業して展開していけば、大きなムーブメントが起こせるかもしれません。

その他にもNTTデータ四国には多くの得意技があります。例えば、「ケッサイ」に関する技術です。公共分野における「ケッサイ」は「決裁」を意味しており、電子稟議の拡大が大きな後押しになっています。また、金融分野における「ケッサイ」は「決済」を意味しており、モノやサービスの売り買いに伴うお金の流れについて社会のインフラを支えています。

従来のサービスを、さらに進化させていく。

「(2)グループが保有するソリューションを四国及び全国に展開する」は、従来から行ってきたビジネスですが、お客様企業の先にいるユーザーが、お客様の商品やサービスに対し魅力を感じてくれるかどうかまでを視野に入れた提案が必要になってくるでしょう。すなわちUX(ユーザーエクスペリエンス)の質的向上に寄与できるソリューションを手掛けていきたいと考えています。

「(3)グループ内連携によりビジネスをいっそう充実化させる」についてですが、東京に本社を置くNTTデータと連携し、国家規模のシステム開発にメンバーとして参画することがよくあります。四国にいながら大規模なプロジェクトに関われるということで、多くの刺激を受けるエンジニアもたくさんいます。経営基盤を安定化する上でも、社員の成長を考える上でも、グループ内連携は引き続き強化しなければなりません。

ニーズが発生する前から、お客様とともに知恵を出し合う。

「4)四国に新しいマーケットを創出していく」というテーマにも着手しています。最近、新たに「愛媛デジタルデータソリューション協会」という組織を立ち上げました。これは地場企業の皆さんと一緒に、愛媛県のDXを推進していこうというもので、当社が中心的な役割を果たそうとしています。

従来のようにお客様ニーズが発生してからではなく、自らアイデアを企画構想し、DX推進の提言をしていきます。すぐには事業に結びつかないかもしれませんが、ゆくゆくは地域経済の活性化、デジタル人財の育成に貢献出来たらと考えています。仮にこのモデルがうまく行った場合には、四国各県、そして全国へと拡大させたいですね。

四国には、地元を愛し、四国に誇りを持った人が多い。

四国に社長として赴任以来感じていることは『四国には自分の地元を愛する人が本当に多い』ということです。四国を盛り上げたい、地域の活性化に貢献したいという意欲を持った人がたくさんいます。

そういった人たちの思いに、デジタルデータやデジタル技術を活用して応えていく、四国そのものの価値や魅力を高めていく、そんな取り組みが出来たら最高ですね。四国にとどまらず、首都圏や全国、あるいは世界とも繋がるネットワークを有している私たちだからこそ果たせる役割があるのではないかと考えています。

NTTデータグループは「Trusted Global Innovator」というスローガンを掲げています。「Trusted」の言葉には、日々の運用を確実にこなし、実直な仕事を重ねることでお客様やユーザーの信頼を獲得していこうという思いが込められています。四国においても「地域から信頼される存在でありたい」という思いは同じです。

中途採用が会社の多様性を支えている。

最後の柱である「5)組織力を強化する」ですが、このために欠かせないのが中途採用の人財です。当社では、中途採用の社員が大勢活躍しています。社員の4割、管理職も45%が中途採用です。統括部長として活躍する人もいるほどで、中途採用の社員にとって働きやすい環境なのではないかと考えています。こうした他社を経験したことのある人財が当社の多様性を支えていると言えます。

階層別の研修体制も充実しており、自身のキャリアデザインについて考える機会も多くなっています。「自分の得意技が発揮できる」「自己成長できる」と実感している社員も多いのではないでしょうか。

今後も当社の事業成長において、中途採用者の活躍は不可欠です。「自分の得意分野を極めたい」という人、「新しい分野に興味を持ち、果敢にチャレンジしたい」という人にどんどん集まってもらいたいです。「四国に居ながら首都圏の大きな仕事がしてみたい」という人も、「一つの分野にとどまらず、ゼネラリストを目指したい」という人がいてもいい。多様なタイプの人財を揃えることが、組織を強く豊かにします。

NTTデータグループは13万人もの巨大組織ですが、NTTデータ四国は大きな会社ではありません。その分、小回りが利き、機動力もあります。社員の声も経営陣に届きやすいのではないでしょうか。新しいサービスの企画や創出も盛んに行われています。

瀬戸内の穏やかな気候と豊かな自然に囲まれて、仕事だけではなくオフタイムのゆとりも手に入れ、生活の質も向上させてほしいと考えています。充実した環境の中で生まれるひらめきや発想を是非大切にしてもらいたいです。

編集後記

チーフコンサルタント
佐々木 一弥

今後の方針として「5つの柱」を掲げ、明確な方向性を示されていることがとても印象的でした。

特に、グループのメリットを活かし、地方にいながらも最先端の技術に関わり成長を目指せる環境があることや、四国エリアでの課題解決の取り組みが、エリアを超えた事業展開の可能性に繋がることなど、四国ならではのキャリア形成を実現できる機会に恵まれていることが分かりました。

またキャリア採用でご入社された方が多く活躍しており、制度面でも充実した体制があることは、非常に心強い環境だと思います。

今後、四国から全国、また世界に展開されるようなソリューションが生まれていくことがとても楽しみとなるインタビューでした。

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