転職成功者インタビュー

西部電機株式会社
本田拓也さん(仮名・海外営業) 29歳

未経験から海外営業に転身。自分を深く理解してくれたコンサルタントとの出会いで可能性が拓けた。

中学から大学までを海外で過ごし、海外と関わる仕事を希望して大手自動車メーカーに就職した本田さん。生産管理やシステム導入業務に携わる中で「成熟した環境ではなく、海外事業・海外展開の強化に積極的に取り組んでいる成長過程の企業で海外営業として働きたい」という想いが強まっていったという。
ぶ 
しかしながら、海外営業は未経験ということもあって、転職活動は苦戦。それでも、自身の想いや背景を理解してくれたコンサルタントとの出会いで本田さんの転職活動は前に動き出す。
ぶ 
最終的に、「仕事内容だけでなく、社員の人柄や職場環境も非常に満足」という企業に出会えた本田さんの転職体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2021年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで123日間

転職前

業種
自動車メーカー
職種
生産管理
業務内容
工場の生産管理システムの導入・改善、生産計画業務

転職後

業種
工作機械ーカー
職種
海外営業
業務内容
精密機械の海外営業

海外展開の強化に挑む企業で、海外営業として貢献。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

まず、簡単に西部電機の事業についてご紹介すると、当社は大きく3つの事業を展開しています。1つ目は、物流倉庫内の効率化・最適なソリューションを提供している搬送機械事業。2つ目は、国内上下水道の市場でシェア70%を誇るバルブアクチュエータをメインとした産業機械事業。そして3つ目は、業界トップクラスの加工精度を誇る精密機械事業です。この精密機械事業では「高精密NC旋盤」という、スマートフォンや電気自動車に用いられる電子部品、また光学製品など、ナノレベルの域に達する超精密加工を実現する工作機械を開発・製造しています。

私はこの3つ目の精密機械事業部での海外営業担当として、西部電機に入社しました。ただ、今はまだ営業活動は行っておらず、製造課検査グループで、お客様に納入前の工作機械の最終検査を行っています。確認をすべき検査項目に沿って、実際に加工物の機械加工を行い、定めている加工精度が出ているか確認するのが主な業務です。

当社では新卒・中途入社を問わず、ほとんどが検査グループでの業務を経験した後に採用部署へ正式配属されます。当然、営業職はお客様に製品を提案する仕事ですし、お客様は工作機械が欲しいわけではなく、超精密加工によって最先端の製品づくりを行いたいわけですから、それを行うための機械の使用方法を熟知する必要があります。そのために最適なのが検査工程ということで、当社では検査グループにおける業務経験を重視しています。

入社前のご経歴を教えてください。

中学から大学まで海外で生活し、大学卒業後は日本のグローバルメーカーで海外と関わる仕事がしたいと思っていましたので、前職である完成車メーカーに就職しました。

文系でしたが、まずはモノづくりに近いところで仕事がしたいと思っていたので、希望する生産管理に携われるという点も決め手となりました。

前職の生産管理企画部では、国内・海外工場を含めて20工場を担当し、生産管理システムの導入や改善に携わりました。プロジェクトではインド、ブラジル、インドネシアなど海外工場に出張して現地対応することもありました。

「海外と関わる仕事」ではあったのですが、システムプロジェクトが主な担当だったので、「実際に工場での生産管理の経験を積みたい」という気持ちが強くなりました。そこで上司に申し出て、福岡の工場へ異動させてもらいました。工場では、希望していた生産計画業務を担当し、年度計画や短期生産計画の作成に携わっていました。

転職のきっかけは?

システムプロジェクトと工場での生産計画業務という仕事にある程度慣れてきたタイミングで、部長と少し先のキャリアについて話し合う面談の機会があり、そこがひとつのきっかけになりました。

次は海外工場で働きたいという希望があったのですが、生産計画業務で営業メンバーとも関わりを持つ中で、漠然と「日本の製品を海外に売る仕事、海外営業にチャレンジしてみたい」という気持ちも芽生えていました。

前者については面談の中で自分の気持ちを率直に伝え、部長も私の気持ちを理解してくれました。しかし前職企業では、新規での海外工場の立ち上げはほぼ無くなっており、また既設工場についても、現地で採用した社員が戦力として育ってきていたため、日本人を海外に赴任させるということが現実的に難しい、とのことでした。

今後のキャリアを考えた際、海外事業や海外展開がある程度軌道に乗り成熟した企業よりも、これから海外事業・海外展開を強化していきたいという企業で働きたいという気持ちが強くなっていきました。

また、プライベートでは、私も妻も福岡での生活をとても気に入っていたので、福岡でそのようなチャンスがあるのか知りたいと考え、転職活動を開始しました。

転職活動はどのように進めましたか?

インターネットで海外営業の求人を検索してみましたが、コロナ禍ということもあってか、なかなか見つけることができませんでした。そこで大手を中心に、複数の転職支援会社に登録をして活動を行いました。

しかし、やはりコロナ禍ということや、私自身も海外営業が未経験であるという点から、紹介求人がなく、時間だけが経過していきました。

このままでは進展がなさそうだと感じ、再度いろいろと調べる中で出会ったのがリージョナルキャリア福岡でした。サイト内の情報から福岡に密着している印象が強く、祈る気持ちでエントリーしたのを覚えています(笑)。

すぐにコンサルタントの瀬川さんから連絡を頂き、オンライン面談を行いました。瀬川さんは他の支援会社とは違い、私のことを知りたい、という気持ちがとても伝わってくるコンサルタントでした。

中学生の時に決意した海外留学の話など、私自身のさまざまなシーンについて、とても興味を持って聞いてもらいました。また福岡の企業情報にも詳しく、面談のタイミングではマッチする具体的な求人はなかったものの、「もしかしたら、A社であれば本田さんに興味をお持ちになるかもしれないですね」と、具体的な社名を出して情報を提供して頂けました。

私のことを深く理解し、可能性を広げてくれるような、そんな印象を持ったことを覚えています。そして後日、瀬川さんから紹介をして頂いたのが西部電機での海外営業職です。

今の会社に決めたポイントは?

いくつもの希望がマッチした本当に理想的な求人でした。まず、第一に海外営業の募集であり、未経験である私に興味を持っていただけているという点。そして、職場は大好きな福岡である点。

また、西部電機が持つ確かな技術力・競争力、3つの事業から構成される会社の安定感。それでいて、精密機械事業における海外展開は中国がメインであり、その他の海外市場はまだまだ開拓の余地があるという点。今後積極的に攻勢をかけたいと考えていたものの、社内には英語ネイティブな人材がいないという点。先程お伝えした通り、良い意味で「できあがっていない」という点に非常に興味を持ちました。

このようにとても良い印象を持って面接に臨んだのですが、面接でさらに良い印象を持ちました。事業部長をはじめ、みな紳士的で気さくな人柄で、私にとても興味を持ってくれていることも感じました。一次面接の段階で「ぜひこの会社で働きたい」と思っていました。

仕事内容だけでなく、「人」や「職場環境」にも恵まれた。

転職していかがですか?

本当に働きやすい職場です。面接の中で感じた会社の雰囲気そのままに、みな優しいですし、興味を持って気さくに話しかけてくれる人が多いです。

先日も、事業部長が私の持ち場にふらっと訪れて「ちょっといい?これ訳してくれない?」と、ドイツの方から届いた英文メールの翻訳を頼まれました(笑)。そういう距離感がとても心地良いですね。

また、自分と同世代や20代の若手社員も多く、職場に活気があります。最初にお伝えした検査の業務では、納入で客先に出向いて機械の立ち上げも行うのですが、自分よりも若い人たちが社外に出て、西部電機の代表としてお客さまと会話をしながら業務を遂行していて本当にすごいなと思います。会社も年齢関係なく任せる風土には非常に驚かされました。

困っていることや課題はありますか?

今はとにかく自社製品のこと、機械の使用方法についての知識と経験を積むことが第一だと思っています。それと同時に、営業職の方や開発やサービスなど、いろいろな人と話をしたり、関係性を築いていくことが大事だと思っています。

生活面の変化はありましたか?

職場がある古賀市の隣の福津市に転居したのですが、海まで歩いて行けるところに住んでいるので、休日に妻と散歩に出掛けたりしています。豊かな自然と、20~30分あれば博多まで行ける利便性の良さで、やっぱり福岡は本当に住みやすい良い街だなと感じます。

実際に海外営業に配属になると多少変わるとは思いますが、今は基本的には定時で帰宅できています。前職では帰宅すると21時、22時というのは普通でしたが、今は妻と一緒に夕食を食べられるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

まずは今の職場の中でやれることはないか、やりたい仕事はないかを考え、もし自分がやってみたい仕事があれば手を挙げたり、チャンスを掴むために自ら動くのがいいと思います。

自ら動いた結果、今いる職場でそれを実現することが難しいということであれば、本格的に転職活動を行うのが良いのではないでしょうか。

それと、これは人によって違うとは思いますが、私の場合は前職のような大企業よりも、少しコンパクトな規模の会社の方が任されることが広く、自分の取り組みによっていろいろなことを変えていけるとも思うので、ワクワク感があって本当にやりがいがあります。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

本田さんは、小学生の時にご両親の勧めで参加した海外のサマースクールをきっかけに、自分自身の意志で中学校の途中からニュージーランドへの留学を決断。高校・大学をカナダで過ごした後に帰国され、前職の自動車メーカーに就職されました。

私はこのエピソードを聞いて、本田さんの決断力と行動力、成長意欲、そして胆力に驚いたと同時に、本田さんのオープンなお人柄を含めてファンになりました(笑)。

そんな本田さんですが、前職では、持ち味を出し切れていない、という印象も受けました。今回入社された西部電機社の精密機械事業部における海外営業は本田さんの持ち味が出せる本当にぴったりな職場だと思います。
ぶ 
今はまだ現場研修中とのことですが、正式配属後、本田さんが海外市場を切り拓き、活躍されることを楽しみにしています!

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