転職成功者インタビュー

石原エンジニアリングパートナーズ株式会社
矢野篤史さん(仮名・経理財務) 33歳

30代未経験、念願だった経理に地元で転職成功。

三重県に住む矢野さんの前職は、化学メーカーの営業職。名古屋の職場まで、毎日電車で90分かけて通勤する生活を続けていた。さらに、マイホームを建てたばかりのタイミングで、東京転勤の内示が出てしまう。今後、名古屋に帰ってこられる保証はないと考えた矢野さんは、地元三重県内での転職をめざして活動を開始。コンサルタントから紹介された求人は、自分では考えていなかった未経験の経理職だったという。

転職を機に、地元での就職だけでなく、長年の夢をかなえることにも成功した矢野さんの体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2021年3月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで50日間

転職前

業種
化学
職種
営業
業務内容
大手半導体メーカーの専属担当として、課題解決と深堀営業

転職後

業種
建設業
職種
経理財務
業務内容
四半期決算及び月次決算、会計士・税理士との折衝、固定資産の管理等

コンサルタントからの提案で気付いた「経理」転職の可能性。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私が勤めている石原エンジニアリングパートナーズ株式会社は、化学メーカー「石原産業」のグループ会社で、主に酸化チタンの製造プラントの建設とメンテナンスを手がけています。私はその経理部門に所属し、四半期決算及び月次決算、会計士・税理士との折衝、固定資産の管理、工事損益の管理や分析などをする仕事に取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

四日市市出身で、愛知県の大学へ進学し、卒業後は地元に本社がある化学メーカーに就職しました。当初は「経理配属になる」と聞いていたのですが、いざ入社すると営業に配属。しかも東京勤務となり、入社から3年間は東京で工業用化学製品の提案営業をしていました。

その後、やはり地元に戻りたいと考え、別の化学メーカーの名古屋営業所に転職したんです。四日市から名古屋に通いながら7年間、前職と同じく営業をしていました。

転職したきっかけは?

入社から7年たつと、会社の状況もいろいろと変わってきました。営業活動がどんどん海外にシフトしていった影響で関西の営業所が閉鎖、「次は名古屋」という噂が聞こえてくるようになりました。そんな折、四日市の駅でリージョナルキャリアのポスターが目に入り「早めに転職を検討したほうがいいかな」と思ったのです。

具体的な行動を起こすきっかけになったのは、異動の内示です。「東京に行って、もっと上をめざせ」と上司から言われたのですが、四日市に家を建てた半年後だったんです(苦笑)。もし私が東京へ行っている間に、名古屋の営業所が閉鎖されれば、もう戻ってくることはできない。そう考え、内示を受けた日の帰りには電車の中でリージョナルキャリアの転職支援にエントリーしていました。

転職活動はどのように進めましたか?

リージョナルキャリア三重にエントリーすると、すぐにコンサルタントから連絡が来て、面談をしました。こちらから伝えた条件は、四日市の自宅から通えることと、転勤がないこと。また10年間営業をやっていたので、その時にはとりあえず、営業希望であると伝えました。すると、すぐに4社ほど紹介してもらえました。

ちなみに他の紹介会社にも登録していたのですが、大手は条件に合わないところばかり紹介してきました。その点、リージョナルキャリア三重は紹介求人の質が高かったですね。

さらに、私が営業希望としていたにもかかわらず「経理の仕事はどうですか?」と、予想外の提案もしてくれました。面談の際にした「新卒の時は経理を希望していて、在学中に簿記の資格も取っていた」という話を覚えてくれていたのです。

すごくうれしい提案でしたが、自分は経理未経験ですし、年齢も30代。やはり難しいだろう、と思っていたのですが、それでも面接したいという会社を2社紹介してくれました。そのうちの1社が今の会社です。

面接では、自分がもともとは経理職を志望していたことや、営業で培った調整能力を経理部門で活かせるのではないか、ということをアピールしました。

今の会社に決めたポイントは?

三重県以外に拠点がないことです。もう1社は他県にも拠点があるため、転勤の可能性はゼロではない、と思ったのです。

また、親会社が上場企業で、経営が安定している点も魅力でした。化学系は世界的にも日本企業が強い業界ですし、私自身、ずっと化学メーカーで働いてきたので、化学系へのなじみもありました。

通勤時間が大幅に短縮。子どもも生まれ、改めて転職してよかったと思った。

転職していかがですか?

経理の現場経験がありませんでしたから、入社して3か月間は主に、基幹システムへの入力作業を担当していました。そこから少しずつ、入力作業の先にある月次決算などへステップアップしていきました。

仕事を覚えるうえでは、私が得意なExcelを使って決算業務の自動化を任されたことが大きかったですね。上司には、このミッションを通じて経理の仕事を学ばせるねらいがあったようです。自動化には半年かかりましたが、おかげで知識が増え、仕事の理解度も上がりました。

未経験の仕事は大変だったのでは?

確かにそうですね。経理の仕事は常に法律に基づいて行う必要があります。税理士さんなど外部の人に監査を受ける立場でもあり、不備も許されません。業務や法律など、覚えることが多く、当初はかなり難しかったです。

でも今は、1人でなんとか業務を回せるようになってきました。「ここをもっとこうしたらいいんじゃないか」といったアイデアが次々と出てきますし、ますます楽しくなっています。

困ったことや課題はありますか?

前と違ってデスクワークなので、運動量は減りましたね。営業をやっていた頃は外回りばかりで大変でしたが、今は「たまには外に出たいな」と(笑)。また、このままでは太ってしまうかもしれないとも思って、昼休みにウォーキングを始めました。会社の近くにちょうどいい堤防があるので、同世代の同僚と一緒に歩いています。

未経験からの転職ということもあり、収入は少し下がりました。しかし、生活を見直したことや、車通勤で飲み会に参加する機会が少なくなったことから、出費は減っていますね。

生活面の変化はありましたか?

転職前は四日市から名古屋まで通勤していたので、電車で片道90分ほどかかっていました。それが今では車で40分。しかも車通勤に憧れていたので、とても嬉しいです(笑)。車通勤のよさは、乗った瞬間に自分だけの時間になること。コロナのことを考えても安心できますしね。

終業時間は16時半、しかも残業があまりないので、だいたい17時半には帰宅できています。また前職は営業だったので、休みの日も仕事のメールや電話が入ることが多かったんですが、今は全く気にならなくなり、ゆっくり休めるようになりました。

転職してよかったと思うことは?

まずは車通勤ができるようになったことと、通勤時間が短くなったこと、それから転勤がない安心感ですね。

そして、経理という新しい仕事は自分の性に合っていると思います。営業は、休日の業務対応のほか、接待や出張も頻繁にありましたので、先のことを考えると同じような働き方を続けるのは大変そうだな、と感じていたんです。一方、経理は基本的に、ルールに基づき効率よく進めていくことが求められる仕事。繁忙期もはっきりしているので、先の見通しが立てやすいです。

また、Excelの知識が役立ったのも良かったと思っています。大学のときはExcelが得意だったのですが、営業時代は活かす機会がありませんでした。今は、周りの反応を見て自分のスキルが活かされていることを実感できますし、「教えて!」と言われると嬉しくなります。

転職後には子どもも生まれました。もしあのまま東京に行っていたら、地元の両親に会わせることも難しかったでしょう。そう考えると、あのとき決断していて本当によかったと思います。子育ての面でも地元の方が安心ですからね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

まずは、自分の譲れないところをはっきりさせることが大事だと思います。私の場合はそれが、三重で働くことができ、かつ、転勤がない、ということでした。勤務エリアを名古屋まで拡げれば、会社の数は増えたかもしれません。でも前職と前々職で「転勤はなさそう」と思って入ったのに、実際は…ということを経験したので、今回の転職活動では、ここだけははっきりさせようと思って臨んだんです。それが今回の成功につながったのではないでしょうか。

しかも今回は、リージョナルキャリア三重から経理の仕事を提案してもらえたことが大きかったです。最初から自分で選択肢を絞りすぎないほうがいいんだなと実感しました。コンサルタントと話すときは「自分はこれしかない」という思い込みや決めつけを捨てて、自分のことをなんでも話してみる、自分を知ってもらうというスタンスが大事だと思います。そうすれば、コンサルタントが自分に合った仕事を探してくれるはずです。

もしあのとき、リージョナルキャリア三重に相談していなかったら、今の自分はありません。私の可能性を掘り起こしてくださって、本当に感謝しています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
清原 和浩

矢野さんが石原エンジニアリングパートナーズ社に入社されて、2021年の2月で早3年が経過しました。矢野さんに初めてお会いした時は、素直で謙虚な姿勢と、丁寧で的確なコミュニケーション力を有した、素晴らしいお人柄が印象的だったことを覚えています。「三重で腰を据えて働きたい」という想いを持った矢野さんを前に「絶対にお手伝いしたい!」と強く決意しました。

面談でお話しをうかがうなかで、既定路線で考えると「営業職」、チャンスがあれば、以前から興味のあった「経理職」にチャレンジしてみたい、ということがわかりました。正直、30代前半でのキャリアチェンジは容易ではありませんが、矢野さんの適応能力と柔軟性があれば、きっと活躍できるはずと直感し、同社の経理職をご紹介しました。

今や同社に欠かせない存在となっているとのことで、大変嬉しく思います。矢野さんのご活躍を励みに、これからも一人でも多く、最適な転職のご支援をしていきたいと思います。

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