静岡高校卒業後、早稲田大学へ進学。大学卒業後、木内建設に入社。建材、購買部門を経て、管理部門で経理・財務業務に携わる。その後、営業部門にてキャリアを重ね、2017年からは専務取締役として数々のプロジェクトを牽引。2018年、取締役副社長 首都圏地区本部長に就任。また、グループ会社であるフジ都市開発(株)の代表取締役社長としても、その手腕を発揮している。
静岡で地盤を築き、首都圏へ。強固な財務基盤と安定成長を実現
木内建設は、静岡市に本社を置く建設会社です。大正10年(1921年)に木内組としてスタートし、まもなく100周年を迎えます。これまで当社は静岡県庁をはじめ、サッカースタジアムや球場、展望施設、超高層複合ビルなど、ランドマークと呼ばれる数々の施設を手がけてきました。大変ありがたいことに、静岡県では多くのみなさまに『木内建設』の名前を知っていただいており、県内同業種において売上高1位の企業として認知されています。
また地場ゼネコンの中では珍しく、比較的早い段階から首都圏への進出を果たしていることも当社の特長です。東京、神奈川、愛知に支店と営業所を展開し、静岡県内と県外の売上比率は、概ね半々。首都圏では主に、マンションや大規模ショッピングモールの建設に携わっています。現在、当社の売上高は県内トップを維持していますが、首都圏や名古屋への進出がなければ、同じ結果にはなっていなかったと考えています。東京の大手デベロッパーと築いた強固な信頼関係、そして積み重ねてきた実績が、現在の安定した成長へとつながっています。加えて、自己資本率68.8%の強固な財務基盤は安定した企業運営だけではなく、県内トップクラスの給与水準を実現し、未来への投資も可能にしています。
風通しの良さは昔から。社長が現場に出向いて、距離を縮める
先ほど社風について少し触れましたが、当社はアットホームだとよくいわれます。これは創業時からの文化であり、私たちにとっては特別なことではありません。ただ、社外の方々の目には、「チームワークが良く、社長と社員の距離が近い会社」として、当社の姿が映っているようです。
実は当社では社員総会を行っておらず、全拠点の社員が集まるのは唯一、運動会のときだけ。もちろん、他にもさまざまなイベントを実施してはいますが、拠点ごとに行っています。そのことをお話しすると驚かれるのですが、風通しの良い社風を作るために何か努力しているというよりは、創業から根付いている文化だといえると思います。
あえてひとつ挙げるとするならば、社長が毎期各拠点をまわり、現場にもよく足を運んでいることですね。そして社員と一緒に食事をして、いろんな話をしています。社長一人と大勢の社員という形はとらず、ひとつのテーブルで収まるような少数単位での食事です。そういった機会があるため、社員が社長を遠く感じることはないと思いますし、社長の考えや想いも自然と伝わるのではないでしょうか。社長自身も若手社員と会話ができる機会なので、とても楽しんでいますよ。先代の社長も自宅に社員を招いて食事をしていたそうですから、やはりこれも文化として続いていることだと思います。
チャンスは平等。年齢ではなく、実力に応じてポジションを任せる
ゼネコンというと、年功序列のイメージをもつ方もいるかもしれませんが、当社にはそれが当てはまりません。現在の部長クラスや執行役員は50代。その次のポジションにも、若い方を積極的に抜擢していく方針です。少しずつではありますが、年齢の若い社員が上司になるというケースも増えてきています。例えば技術職の場合であれば、30代で作業所長職を担うこともあります。実力があれば、年齢に関わらず活躍できる。そんな環境の中で若手社員に権限と裁量を委ね、今後も組織全体のさらなる若返りを図っていきたいと考えています。
また私たちの仕事は、“会社における評価”を高くするために組織内で上手く立ち回ったとしても、ごまかしたり、つくろったりすることができません。職人の方々やお客様が、社員の仕事ぶりを現場で見ているからです。言い換えれば、本人がいちいちアピールをしなくても、意欲をもって誠実に取り組んでいれば、まわりが勝手に仕事を任せていく環境ということ。そういう意味では、即戦力として入社される中途社員の方々にとっても、非常にチャンスの多い環境といえると思います。責任を担う仕事は決してラクではありませんが、チャンスと感じる方なら、きっと大きなやりがいを味わっていただけますよ。