採用が経営を変えた瞬間 代表取締役社長 湊 則男氏

Passion create the future
- 情熱は未来を創る

NSウエスト株式会社 / 代表取締役社長 湊 則男

Vol.60

NSウエスト株式会社
代表取締役社長 湊 則男

広島

大阪出身。大阪大学 工学部卒業後、マツダ株式会社に入社。「MPV」「デミオ」といった花形車種の開発やマーケティング、北米事業などを担当。
2014年3月にNSウエスト株式会社に入社、同年5月より現職に就任。

充実していた会社員としてのキャリア。

大学卒業後、自動車エンジンの設計者としてマツダ株式会社に入社しました。マツダといえばロータリーエンジンのイメージが強いですが、私自身はそれに興味が強かったわけではなく、「ちょうどいい規模感」、言い換えれば「いろんな仕事ができそうだ」と感じて入社することを決めました。それから、エンジンセクションのマネージャーを務め、その後『主査』というポジションに就きました。主査とは車種ごとの“社長”のようなもので、開発に加えて、マーケティング、財務、モーターショーでの登壇に至るまで様々な役割を担います。私は「MPV」や「デミオ」といった車種を担当していました。それから、米・フォード社とプラットフォームを共用化する際にはプロジェクトの全体をリードしたり、コーポレートストラテジーの本部長を務めたり北米事業の副社長を務めたりしました。
振り返ってみると、エンジニアから始まり、マーケティング、財務、フォードとの共同事業、海外事業、企業戦略まで実に様々な仕事を経験しました。入社する際に思い描いていた「いろんな仕事ができそう」という思いは見事に実現したと言えるかもしれません。とても充実していましたね。

「理論と実践の統合」を目指し、社長として転職。

マツダ在籍中に、実践の裏付けとなる理論を学ぶことを目的として、神戸大学でMBAを取得しました。また、教授の勧めもあり、環境会計を学び博士号を取得。思えば、このことが一つの転機になりました。マツダでの最後の5年は南カリフォルニアで開発・品質担当の副社長をしていたのですが、米国から戻る際に次のステップをイメージするようになりました。いくつかの選択肢の中で、最終的には「これまでの経験を活かしながら、理論と実践を統合していきたい」という思いが強くなり、マツダを離れることを決めました。2014年のことです。3月にNSウエストに入社し、5月から社長を務めています。
入社した頃は、何がこの会社にとって必要なのかを知るために、暇さえあればいろんな社員に“質問攻め”していたことを覚えています(笑)。 入社するまでは、様々な抵抗や疎外感があるものと思っていましたが、そういった心配はすべて杞憂でした。今では、社長として非常に仕事がしやすい会社だと思っています。

ブランド戦略を一新。「あるべき姿」を追求する。

2015年のことです。「2020年を見据えて仕事をしよう!」ということで、経営戦略を立案し、その中の重要な一つとしてブランド戦略を決定しました。一般的にブランド戦略というと、BtoCの事業におけるものというイメージがある中で、我々はBtoBで事業を行っている会社。そういう会社にブランド戦略が必要なのか、という議論もありましたが、私は大きく3つの観点で戦略の重要性を感じていました。噛み砕いて言うと、1つ目は「働く社員にNSウエストの社員であることの満足感を得てもらうため」。そして「将来、社員になるかもしれない人たちに関心を持ってもらうため」「事業パートナーにとって、いい会社だな、かっこいいな、と感じてもらうため」の3つです。その観点にもとづいて、ロゴマークや社屋・工場、ブランドカラー、名刺を一気に刷新しました。“Passion create the future”という当社のブランドメッセージがより伝わるように、画像や映像、音楽を用いたWebでの展開も推進しています。

少し話は変わりますが、私はプライベートではランニングを趣味としており、フルマラソンには年に数回はレースに参加しています。日々トレーニングを続けることで毎年自己ベストレコードを更新できているのですが、これも自分のブランドを構築しようと思ったことがきっかけです。

無限の広がりを見せる表示機器の未来。

1980年にマツダに入社したころ、「自動車メーカーは数社だけになり自動車産業は衰退する」といったネガティブな議論は多く存在していました。しかし、実態はどうかということですよね。自動車は20~30年のスパンで見ればまだまだ成長していくと私は考えています。ただ、それは今の自動車のままではなく、「時代の流れに沿って変化した結果」としての成長です。
最近では自動車に関する大きな潮流は「CASE」と言われています。「C:コネクティビティ(接続性)」「A:オートノマス(自動運転)」「S:シェアード(共有)」「E:エレクトリック(電動化)」の4つのキーワードの頭文字を取ったものです。これらはまさに自動車産業が迎えた変化であり、その中でメーターなどの自動車表示機器を手掛ける我々にとっても様々な変化が進んでいます。例えば最近のトレンドはヘッドアップディスプレイ。これはお客様の安全・安心に直結する技術で、市場が成長し続けています。一方において、競争相手が多岐にわたり、勝ち残りのための戦略・戦術が今まで以上に重要になっています。

また、携帯電話でも家電製品でも、ほとんどのものに表示機器が搭載されています。自動車以外でも表示機器は、非常に大きな可能性がある事業領域だと感じています。中堅企業である我々がこれらの成長市場で強みを発揮するためには、いかに俊敏に、効率的に、機動力のある開発や経営を推し進められるかがポイントになります。先ほどブランド戦略の話で「社員の満足感」について触れましたが、全社一体となった活動により、さらに社員の一体感やロイヤルティを高めていきたいと考えています。それを極めていけば、大手企業がひしめく市場の中で、今以上の存在感を発揮できるものと考えています。

既存のノウハウと新たなノウハウの融合がイノベーションを起こす。

私自身の体験を通じても強く感じていますが、異なった経験を持つ人材が力を合わせて仕事をしていくことの意味は大きいと思います。当社では、培ってきた強みを活かした新規事業を積極的に進めているのですが、新規事業に取り組んでいる方々はほとんどが“転職組”です。自動車表示機以外の世界を経験している方たちが当社に入社して技術開発に真摯に取り組んで頂いています。その結果、新しい視点が生まれ、生え抜き社員との相乗効果を生み、新たな価値を創造してくれています。新規事業もおかげさまで技術開発段階をほぼ終え、量産移行段階に進みつつあります。本当に転職組の方々がいなかったら実現できていないと思います。そんな瞬間を目の当たりにできるのは経営者にとって大きな喜びです。この喜びを今の社員、そしてこれからお迎えする方々ともっと共有していけるとすれば、こんなに嬉しいことはないですね。

編集後記

NSウエストは表示機器を企画・開発から製作まで手がけるメーカーです。表示機器とは簡単に言えば自動車のメーターや、家電製品にある、時間などが表示されている部分。湊社長はもともと自動車メーカーのマツダで長くキャリアを積まれていることや、MBA、博士号を取得されていることもあり、自動車・非自動車に分けた場合のマーケットそれぞれについて、素人の私にもとてもわかりやすくお話しいただきました。その中においてNSウエストの将来展望、そして社員の皆さんのキャリアの広がりについても、すごくワクワクするようなお話をお聞きすることができました。また、とても印象的だったのが、社長ご自身が社内の誰よりも「採用が経営を変えた瞬間」を体現していらっしゃること。とにかく活力に溢れていらっしゃる印象の背景には、20年近く続けていらっしゃるマラソンがあるのだと思います。それも“趣味程度に”というレベルではなく、年に6回のレースに参加し続け、昨年にはベストレコードを更新されるという本格ぶり。お話をお聞きした私もとても刺激を受け、すぐに日々のトレーニングとダイエットを始めました(笑)

文:リージョナルスタイル認定コンサルタント 植田 将嗣

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