転職成功者インタビュー

ローム・ワコー株式会社
長谷川孝俊さん(仮名・社内SE) 43歳

40歳からの転職に必要なのは、自分らしく楽しく生きる道を真剣に選択する決断力!

約20年間地元を離れ、先端技術を駆使したソフトウェア開発に携わっていた長谷川さん。エンジニアとして経験を積み、マネジメント職としてオフショア開発で海外のパートナー企業との協業開発も経験した。そんな長谷川さんが多忙な毎日のなかで思い描いた生き方は、エンジニア経験を活かしながら、自分らしく豊かな生活を送ることだった。

現在は地元岡山に戻り、半導体製造ラインを改善する社内SEとして、新たにエンジニア生活をスタートさせた。規則正しい生活が送れるようになったことで精神的なゆとりを手に入れ、趣味も楽しむようになった。転職という大きな決断を下し、目標に向かって行動を起こした長谷川さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2015年9月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで44日間

転職前

業種
メーカー(携帯デバイス)
職種
ソフトウェア開発、マネジメント
業務内容
仕様検討、基本設計、詳細設計、評価、保守など。直近の約5年間はマネジメント。オフショア開発において、中国や韓国のパートナー企業との協業経験もある。

転職後

業種
メーカー(半導体)
職種
社内SE
業務内容
電子化・オンライン化された製造ラインの改善・強化、システムの構築など

自分の技術が現場で役立っていることを実感したかった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

国内屈指の半導体メーカー「ローム」の製造部門を担う中核企業で、社内SEとして電子化、オンライン化された製造ラインの改善や強化、システムの構築などの業務を担当しています。高品質な製品をいかに安定して量産していくかが課題で、製造ラインの改善は、グループを支える原動力にもなっています。

社内SEの仕事は、現場の声を直接反映することができるため、やりがいがあります。これまでの開発経験を存分に活かして、世界市場を視野に、技術の進化を目指していきます。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業後、約20年間、組み込み製品向けのソフトウェア開発に携わってきました。エンドユーザーとの打ち合わせ、仕様検討、基本設計、詳細設計、評価、保守など、全体の流れを経験しました。直近の約5年間はマネジメントが主で、プロジェクトの運営に携わりました。

また、オフショア開発において、中国や韓国のパートナー企業との協業経験もあります。チームメンバーとのコミュニケーションを常に心がけ、何気ない会話や様子から業務の進捗状況を把握し、未然にトラブルを避けるようにしていました。

転職のきっかけは?

父親が体調を崩したことを機に、地元で働くことを意識するようになりました。同じ頃、管理職としてマネジメント業務に移行することが決まったのですが、モノづくりの現場に戻りたいという気持ちの変化もありました。

現場に戻って出直すには、年齢を考えると『今しかない』と思い、転職を決意しました。当時は、「現場の仕事を一から鍛え直して、成長したい」という強い意志がありました。

転職活動はどのように進めましたか?

9月に前職を退職。12月に岡山に戻り、年明け1月から本格的に転職活動を開始しました。ハローワークや大手のエージェント数社に登録しましたが、40代という年齢の影響もあってか、20社ほどエントリーしたものの、なかなか面接までたどり着けませんでした。

そんなとき、リージョナルキャリア岡山との出会いがあり、自分のやりたいことを率直に話したところ、現在の会社を紹介してもらうことができました。

今の会社に決めたポイントは?

自分の働きが直接会社運営に反映される社内SEというポジションに魅力を感じたからです。エンジニアとしての経験や、プロジェクトマネージャーとしての運営力などを活かすことができると思いました。

また、地元でゆとりのある、充実した時間を過ごせるだろうという期待もあり、新たなキャリアに挑戦する決意をしました。

精神的な自由を得て、15年ぶりに趣味の自転車も復活!

転職していかがですか?

前職では休日も少なく、夜遅くまで仕事に没頭する日々でした。管理職としての立場上、仕事以外の悩みやしがらみもあり、仕事の評価も漠然としたものでした。

しかし現在は、エンジニアとしての仕事に集中でき、精神的にも前向きでいられます。また、グループ企業を支える重要な業務に携われていることにも満足しています。

生活面での変化はありましたか?

劇的に生活サイクルが変わり、健康的な毎日にとても満足しています。実家にも近いので、行き来もしやすくなり、自分らしい穏やかな生活ができています。

また、20代の頃趣味にしていた自転車を15年ぶりに再開し、サイクリングを楽しんでいます。自転車を趣味にする上司もいて、月に1~2回は一緒にサイクリングに出かけます。しまなみ海道も走ることができました。オンとオフのメリハリがあることで自分らしさを取り戻し、有意義な人生をスタートすることができました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

40歳を過ぎて転職を考えた場合、何かを犠牲にする覚悟が必要だと思います。私の場合は、収入が下がっても自分らしい生活がしたいと思いました。時間は取り戻せないからこそ、自分にとって何が大切なのか、どんな生き方を選択するのかを、真剣に考えることが大切だと思います。また、それを実現するために、多少の犠牲を払ってでも、自分の納得した道を探して欲しいと思います。

そして、最後は決断力。自分の決断を成功に導くために努力し、与えられた仕事には全力で取り組むこと、これが転職成功の鍵だと私は思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

こんなことを言うと長谷川さんに怒られてしまうかもしれませんが、初めてお会いしたときの印象は「好奇心旺盛な少年(のような大人)」でした。

40代で新しいスタートを切ることに不安を感じる方も多いと思います。長谷川さんも「不安だった」とおっしゃっていますが、それでも新しい経験ができることに、どこかワクワクされているようにも見えました。

また、直近ではマネジメントをメインにしていた長谷川さんですが、根っからの技術者でもあり、「現場の仕事でも、自分にできることを全力でやる」という言葉が印象的でした。面接では、技術的なことはもちろん、長谷川さんの前向きな性格や覚悟、決断力を企業側も高く評価されていました。入社後も「充実している」と聞いて、とても嬉しく思います。

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