転職成功者インタビュー

株式会社アスカネット
中村誠さん(仮名・事業企画) 41歳

「社長」から転身。子どものため、自分のため、広島へIターン転職。

東京でベンチャー企業の社長を務めていた中村さん。しかし子どもの誕生をきっかけに、転職を考えるようになったという。そんな中村さんが見つけた新天地は、奥さまの実家がある広島。子育てしやすい環境とともに、自分自身のやりがいもしっかり手に入れた。

現在、デジタル写真の印刷・加工サービスを手がけるアスカネット社で、新規事業の立ち上げに手腕をふるっている。社長時代の経験を活かしつつも、その頃にはなしえなかった「仕事とプライベートの両立」を楽しむ中村さん。転職の歩みを振り返りながら、自分をプレゼンするコツも教えてもらった。

※本記事の内容は、2014年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
4回
活動期間
エントリーから内定まで88日間

転職前

業種
ITサービス事業
職種
役員
業務内容
新規事業のマネジメント全般

転職後

業種
印刷・映像会社
職種
新規事業企画
業務内容
新規サービスの市場調査や既存業者のリサーチ、プランニングを担当

初めての子どもが誕生。自分の地元か、妻の地元で暮らしたい。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

アスカネットはもともと写真館でしたが、今は葬儀で使われる遺影写真の加工や、小ロットで写真集を作れるサービスを全国展開しています。

私が所属しているのは、新しいビジネスを始めるために立ち上げた「ニュービジネスラボラトリー」という組織です。スタッフは3名で、私はそのマネージャーを任されています。現在、社長が発案したアイデアについて、市場や競合他社のリサーチや計画策定に取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、最初は石油商社に勤めました。ガソリンスタンドや産業用燃料の営業を担当した後、グループ会社へ出向。そこで初めて、IT系の仕事に携わりました。この仕事がとても楽しかったので、もう燃料系の仕事に戻ることが考えられなくなりました。

そこで35歳のときに、金融系のネットサービスの会社へ転職しました。そしてその1年後には、コンサルタントとして独立。しばらくは1人で事業を行っていましたが、途中から事業投資会社と契約を結ぶようになり、投資先の会社へ、社長として派遣されました。

最初に任されたのは、省エネ商材の商社。今の会社に転職する直前は、ITのフィールドサービスに特化した会社で1年間、社長として働いていました。

転職のきっかけは?

まず、契約を結んでいた投資会社が経営状況悪化のため、条件がダウンしたことがきっかけです。そして、そのタイミングで初めての子どもが生まれました。

子育て環境を考えると、東京ではなく、自分の出身地である福岡か、妻の出身地の広島で働けないか、と考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

実は転職サイトなどはほとんど見ていなかったんです。まずは、自分の人脈を使って、自分の経験が活かせる仕事を探そうと思っていました。

リージョナルキャリア広島には『とりあえず』という気持ちでエントリーしましたが、コンサルタントから迅速にレスポンスをいただき、すぐに面談することになりました。そして数日後には、アスカネットの社長と会うことになりました。

今の会社に決めたポイントは?

写真業界に関する知識はありませんでしたが、社長から「新しい事業を立ち上げたい」という話を聞き、自分の経験が活かせるかもしれないと思ったからです。

堅実に事業展開をしており、広島に住む義姉からも「いい会社だよ」という情報を聞いていたため、安心して決断することができました。

定時帰りに、うれしい戸惑い。家族や趣味の時間が増加。

転職していかがでしたか?

仕事面で、入社前のイメージと違う部分はありません。現在は主にリサーチの段階なので、これから大変になっていくのかもしれません(笑)。新事業の立ち上げに取り組んでいくようになると、前職での経験に近くなると思います。社長からも「任せる」と信頼を寄せられており、やりがいを感じています。

生活面の変化はいかがですか?

妻の実家近くで子育てができるようになりました。子どもがまだ手のかかる時期なので、実家に気兼ねなく頼ることができるようになり、妻は大喜びしています。

私の休日も多くなりました。以前は休みが少なかったのですが、今は土日は基本的に休みで、平日もほぼ定時の18時には帰ることができます。初めは「何をしよう?」と戸惑いましたが、家族と一緒に食事をしたり、近場に子どもを遊びに連れて行ったりして、家族との時間を大切に過ごしています。また、私の趣味である格闘技のジムにも通えるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私はコンサルタントをしていたこともあって、普段からプレゼンをする練習をしてきました。今回の面接でも、その成果があったのではないかと思います。思いつきでダラダラと話してしまわないよう、私は自分のアピールしたいことを、B5用紙2枚にまとめるようにしていました。

あとは、任せてもらえる仕事の規模や自分の立ち位置のような事情を教えてもらうために、相手の話をよく聞くことが大切だと思います。

よく勘違いされがちですが、口数が多い人が必ずしもプレゼンが上手とは限りません。私自身も口下手ですが、口数が少ない方が相手からいろいろな情報を引き出すことができることもあると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
植田 将嗣

中村さんのご経歴や転職の背景、新たなステージで成し遂げたい目標をお聞きしたとき、すぐにアスカネット社を思い浮かべました。そのとき、ちょうど同社の福田社長から新規事業のお話をお聞きしていたため、すぐに中村さんに案件をご紹介させていただき、東京での選考をセッティングしました。

事前に同社の情報をしっかりとお伝えしたほか、中村さんご自身も広島での生活をしっかりとシミュレーションされたうえで、万全の状態で選考に臨んでいただきました。それが好結果に繋がったのだと思います。

最終選考に同席し、見事なご対応を拝見したときには、中村さんの胆力の強さをあらためて感じさせられました。

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