採用が経営を変えた瞬間 代表取締役社長 栗栖 哲成氏

提案力の進化で見えてきた、
「2020年までに売上倍増」の目標。

南条装備工業株式会社 / 代表取締役社長 栗栖 哲成

Vol.19

南条装備工業株式会社
代表取締役社長 栗栖 哲成

広島

1955年生まれ。大阪市立大学法学部卒業後、1977年にマツダ入社。

入社から約32年間購買畑を歩む。

2010年マツダ退職と同時に南条装備工業に入社して現職に就任。

趣味はバイクと自転車。

自動車内装メーカーとしての実績を武器に、国内外で業容拡大。

南条装備工業は自動車内装部品メーカーとして、マツダ(株)との協力関係のもと、実績を重ねてきました。ドアトリムで言うと、マツダ車の9割くらいは当社製です。これを基盤として、当社は2つの方面に注力しています。

1つはマツダ以外の完成車メーカーへの提案活動で、既にトヨタ・レクサスなどに採用されました。もう1つが、インパネなどの加飾部品の拡販。これは、3D印刷技術を応用し、木目調やカーボン調など立体感のある意匠を、プラスチック基材上で実現するものです。高級感やオリジナリティー溢れる内装が可能となるこれらの加飾部品を当社は「デコレーションパネル」と呼び、主力のドアトリムやシートトリムに並ぶ柱に育てたいと考えています。

こうした事業展開を通じ、現在の中期経営計画の最終年度となる2020年までに国内売上を270億円くらいにもっていきたい。海外売上は220億円くらいまで拡大させ、合計500億円にしようと目指しています。現在売上をほぼ倍増させよう、という挑戦的な計画ですが、当社のノウハウ、技術力を持ってすれば、不可能ではありません。

内装デザインのできる体制を自前で抱えるメーカーは数少ない。

コモディティー(汎用品)の分野で戦うつもりは全くありません。特に、市場の縮小段階に入っている国内でコモディティーにこだわっても、消耗戦になるだけ。当社が目指すのは、各完成車メーカーのハイエンド車に搭載される、付加価値の高い内装部品の提供です。

当社の開発本部内には企画デザイングループというセクションがあり、5名の内装デザイナーが在籍しています。ここで新たなデコレーションパネルなどを生み出しているわけです。国内の自動車内装部品メーカーで、自前のデザイナーを抱え開発をやっている会社は、ほとんどありません。これらの体制が、当社の大きな強みになっています。車の内装デザインは基本的に完成車メーカーで行いますが、当社では言われたままに造るのではなく、「こういう素材があります」「こんな使い方があります」と上流に入って提案できるわけです。

当社の開発部隊が完成車メーカーのデザイナーと協働し、新たな内装を生み出す。3年ほど前からそんな動きが始まっています。これは簡単に真似のできるものではありません。単にデザイナーが存在するというだけでなく、彼らを含めた開発部隊をどう動かすか、というマネジメントのノウハウが当社にある。だから上流に入り込んだ提案が可能なのです。

社長自身も転職者。転職者が存分に活躍できる土壌がある。

転職者を加え、事業の重要部分を担ってもらってきました。実は、社長の私も中途転職者なんです。7年前にこの会社の一員となったのですが、とても温かく迎え入れてくれたのを覚えています。

7年前、当社の開発本部の在籍者は8名しかいませんでした。絶対的なマンパワーが不足していると感じた私は、開発本部を拡充。結果、36名の組織となりました。その3分の2は中途転職者。2人いるマネージャーはどちらも転職者です。開発ばかりでなく、生産分野の管理職クラスなどでも中途転職者の採用を進めています。こうした中途転職者のスキルや意欲が、上流工程に入り込んだ付加価値の高い提案を実現する原動力になっているのではないかと考えています。

中途転職者には、当社の技術力や将来性を十分説明しています。まず方向性で共感してもらわないと、意味がありませんから。それに加え、2015年には人事制度を変更し、職位と資格を分離しました。これにより、個人の志向に合わせたキャリアプランと報酬をフレキシブルに提示できるようになりました。おかげで、今まで以上に転職者に対してオファーしやすくなりましたね。

与えられるフィールドも決裁の権限も大きい。

管理、人事、労務などのスタッフを揃えていきたいですね。

5年ほど前から、当社は小集団での価値最大化を図る「アメーバ経営」の手法を取り入れています。小集団単位で損益が見える化されるし、それに応じて各リーダーが自律的にチームの動きをコントロールするようになったので、だいぶ筋肉質になったと思います。しかし管理会計としてはまだ不足していますので、そのあたりの専門家も必要でしょう。

南条装備工業には、中途転職者を前向きに迎える土壌があります。また社員500人程度の会社なので、与えられるフィールドも決裁の権限も大きい。自分から発信し行動する人には、チャンスの大きい会社だと思います。そういう人材がもっと増えれば、会社としてよいシナジーが生まれ、新たな価値創出につながるでしょう。そのためにも、中途採用の人材には大いに期待しているんです。

編集後記

世界の自動車市場がどのようになっていくのか、その中で南条装備工業がどう戦っていくのか、自動車メーカーに求められているものは何なのか。社長ご自身の海外赴任の面白いエピソードも踏まえ、とても楽しくお話をお聞かせいただきました。文中にもある通り、南条装備工業は自動車の内装メーカーには珍しくデザイン部門を持つ会社です。自動車が機能以上にデザインが重視される今、それを強化しメーカーとしても付加価値を更に高めていくという戦略、社員のみなさんもそこに共感している方が多いと感じました。

文:リージョナルスタイル認定チーフコンサルタント 植田 将嗣

お問い合わせはこちら

リージョナルスタイルは、Iターン、Uターン転職に特化した人材紹介・ヘッドハンティングサービスを提供しています。
地域密着型で専任コンサルタントが、貴社が求める人材をお探しし、ご紹介いたします。
完全成功報酬型サービスのため、採用が決定するまで一切費用は発生しません。
まずはお気軽にお問い合わせください。

展開拠点
地域で探す
業種で探す
職種で探す
面談会情報を探す
転職ノウハウコンテンツ
リージョナルスタイルについて